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映画篇 金城一紀 

映画篇 映画篇
金城 一紀 (2007/07)
集英社
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<映画の好きな人も、そうでない人も楽しめる一冊>

いやー、面白かったです。設定が素晴らしい。映画の映画による映画のための作品。これぞ小説の力ですね。
こんな小説を書いてくれた、金城さんに感謝です。がぜん、ファンになってしまいました。今年は金城作品も読まなくてはと思います。

映画をモチーフに友情、恋愛、家族などを描いた連作短編集。
短編の表題になっている作品は「太陽がいっぱい」「ドラゴン怒りの鉄拳」「恋のためらい/フランキーとジョニーもしくはトゥルー・ロマンス」「ペイルライダー」「愛の泉」。


金城さんって、本当に映画が好きなんですね。出てくるわ、出てくるわ。この作品の中には、一体いくつの映画が登場しているのでしょうか。それほど、沢山の映画が表題であったり、話の中での話題になったり、文章の中で会話の一部になっていたりと、様々なんです。もちろんわたしは、全然知らない方が多いんですけど(笑)
ただ、金城さんって同年代か、やたらと昔見た映画が登場するんですね。何せ、しょっぱなが「太陽がいっぱい」。そして、すぐに登場するのが「大脱走」と来るんですから。
わたしは、スティーブ・マックイーンが好きでした。「大脱走」は何回見たことでしょう。カッコよかったなー。

「太陽がいっぱい」は友情の物語。映画「太陽がいっぱい」で結ばれた友情。大人になって全然違う道を歩いていく二人。再会も映画を見にいくんですね。しかし、最後に見ようとした映画を果たせなかった僕。それが、ずっと気にかかっていた。ある日、幼なじみの女性と再会。友の消息も知ることになる。
これだけでも、しびれる展開。夢であった、映画の脚本を友である龍一に見て欲しかったよなー。そして、僕は龍一の物語を紡ぐのです。これが涙、涙。そう、原作でリプリーは捕まらなかったように。

どの作品も味があって、このまま紹介すると、ダラダラと行ってしまいそうなので、とりあえず、止めておきますね。しかし、最後の作品もいいです。
「愛の泉」は祖母のために映画の上映を行おうという、家族小説。そして、上映にこぎつけた果てには、一緒になって読んでいる我々も、感動しているという、これまた素晴らしい作品です。映画上映のノウハウもあって、まるでわたしの好きな「ニュー・シネマ・パラダイス」を思い出す感動(少し内容は違いますが)。

さて、この上映会が、各作品とリンクしています。そして、この映画とは言わずと知れたあの作品です。いやー、キレイだったなー。未だに、衰えない人気の女優の有名作なんですけど。また、見たくなりました。
しかし、最終話だけでなく、各編も微妙にリンクしているから驚き。暴力シーンもあったりするんですが、全体の中では気になりません。金城さんは、この作品自体を映画仕立てにしているんですね。

「物語の中では、死者は当然のように蘇り、まるで死んだことさえなかったように動き回ることはおろか、空を羽ばたくことさえできるのだ」
これぞ、映画。これぞ、小説。
映画好きな人も、そうでない人もこの「映画篇」で映画の楽しみを見つけましょう。
本当に映画にいきたくなる作品です。絶品です。
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No title

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

映画への愛情が伝わってきましたね。
よしさんも映画、お好きだったんですね。
ほんとに、最後は「ニュー・シネマ・パラダイス」を思い出す感動でした。

No title

>藍色さんですよね。
おめでとうございますv-278
本当に映画好きにはたまりませんねー。
たくさんの映画を観ていないとこういう作品は書けません。
堪能した作品でした。

今年もよろしくおねがいします。

No title

どの映画も観てないんですけど・・・
それでもすごく楽しんで読むことができました。
何か、それぞれのシーンが目に浮かぶようで。
初金城さんだったんですが、
これでファンになっちゃいました。

今年もよろしくお願いします。

No title

>す~さんへ
こんばんは。
金城さんの作品、粒揃いのようですね。
これは読む勝ちありですね。
とりあえず、「GO」から読もうかな(苦笑)

No title

よしさん、明けましておめでとうございます♪
今年もよろしくお願いいたします。

この作品は、昨年のベスト5に入るものでした。
紹介された映画はほとんど観ていないのですが、
そんなの関係なく、素晴らしいのひと言。
物語の力を感じさせてくれた一冊です♪

No title

>エビノートさん
こんばんは。
今年もよろしくお願いします。
わたしも第4位。
本当に映画の力、小説の力にひれ伏すのみですね。そして、金城さんにひれ伏してしまいました。

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