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ホテルジューシー 坂木 司
- 2007/11/24(土) 00:16:06
![]() | ホテルジューシー 坂木 司 (2007/09) 角川書店 この商品の詳細を見る |
<「正しい」と思っていても、「余計なお世話」になる、ホテルの世界>
坂木さんの本年、二作品目を読みました。上手く形容できないんですけど、働く人シリーズ?業界シリーズ?何といっていいのか分からないのですけど、。この作者の描く世界が好きです。やはり、それぞれの職業の誇りが描かれているからなのでしょうねー。
大家族の長女であるヒロ。長女であるゆえに一家の面倒を見てきた。姉弟が大きくなって、手がかからなくなって、母に「これからは好きにしていいよ」といわれる。そんな大学生ヒロがバイト先に選んだのは、沖縄のC級ホテル。その名も「ホテルジューシー」。そこでは、奇妙で不思議な人たちが働いていた。
家族のために、必死で働いていた、娘がホテルで働くことに。様々な良かれと思って行ったことが、大きなお世話と疎んじられる。ホテルというところはそういう業界なんですね。「お客様のため」って、一体何と主人公は悩むのです。でも嫌いじゃない、こういう主人公。ホテルの一面も垣間見られて、楽しい。
超C級ホテルなんですが、ここで働く人たちが、個性的。昼行灯のオーナー代理。絶品の朝食を作る比嘉さん。客の私物を障るクメばあとセンばあ。とんでもない人たちなんですが、温かいんですねー。このホテルはお客さまのためという意識が徹底しているんです。そういう、環境に慣れていない、主人公ヒロはでしゃばりすぎてしまう。
お客の真相に気付いてから、悩むんですねー。
ホテルを舞台にして、であった客達の日常の謎が解き明かされてくんですが、解き明かすのは、不眠症で昼は寝ているため、ボーっとして、夜にはしゃきっとしているオーナー代理。
ヒロといい感じになっていくんですが、これがまたねー。
最後の話でいうんですね。
「世界は柿生さんがいなくても回るし、このホテルもいなけりゃいないでなんとかなる」
おい、そりゃ、ないだろーと思いつつ、そういうものなんですよね。社会って。自分がいなくては回らないと思いつつ、いなけりゃいないで何とかなる。
そうなんだよなー。自分があくせく働いているのは何のためなんだろうと思ってしまいました。
しかし、働くことって楽しい。主人公ヒロが、ホテルで出会った人たちによって、どんどん成長していく姿が爽快。
特に、「越境者」での若い今風の二人に合った話が泣かせる。夜遅くまで、遊びまくる二人。しかし、二人の間には、あるトラウマがあったのです。ヒロと二人の仲が、急接近しているラストが秀逸。泣かせます。
そんな、ホテルで出会う様々な人たちのお話。沖縄という舞台もすごく、温かくて大好きです。何より、比嘉さんが作る郷土料理の数々。
ああ沖縄に行きたくなる。
この作品は、「シンデレラ・ティース」の姉妹編だとか。ヒロの友だちのサキが主人公だったのか。ああ、読んでいないことが残念!
これは読まなくては。
とっても面白い作品です。坂木さんの描く、業界シリーズに目が離せない!!
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ホテルジューシー 坂木司
装幀はtheGARDEN石川絢士。「野性時代」掲載+書き下ろし。連作短編集。語り手の柿生浩美は大学の夏休み、石垣島の民宿でアルバイト。オーナーから頼まれ那覇のボロ宿、ホテルジューシーへ。先輩の松谷さんはさらりと去って残る
- From: 粋な提案 |
- 2007/11/27(火) 03:07:08
「ホテルジューシー」 坂木司
ホテルジューシー坂木 司 角川書店 2007-09売り上げランキング : 59307Amazonで詳しく見る by G-Tools内容説明バイト先のホテルジューシーで、昼夜二重人格の“オーナー代理”やあやしげな同僚、ワケありのお客さんに翻弄される日々を送るヒロちゃん。怒りつつもけなげに奮
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- 2007/11/27(火) 08:54:07
ホテルジューシー 〜坂木 司〜
『シンデレラティース』の姉妹作品といっていいですよね。冒頭の部分は『シンデレラティース』重なっており、サキメインが、『シンデレラティース』へ、浩美メインが『ホテルジューシー』へと繋がっていきます。
- From: My Favorite Books |
- 2007/11/27(火) 20:37:59
ホテルジューシー 〔坂木 司〕
ホテルジューシー坂木 司 角川書店 2007-09売り上げランキング : 12807おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 南風がはこぶ、とびきりのビルドゥングスミステリ!! 所は沖縄、立地は路地裏、掃除アバウト冷暖房一応完備、朝食激うま、オプションはがん...
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この記事に対するコメント
よしさん はじめまして。こんばんは。
TBありがとうございました。
この作品私はちょっと辛口でした(苦笑)
『シンデレラ・ティース』は本からハートマークが
飛び出してきそうな、可愛いお話ですよ〜。
坂木さん来月も新刊が出るので楽しみです♪
>naruさんへ
こんばんは。はじめまして。
『シンデレラ・ティース』の方が良かったのですか!!
これは、読まなくてはいけませんね。
それに、来月も新刊なのですか!
楽しみです(笑)
こんばんは。
浩美のおせっかいは苦さもありましたが、
若さ故の勇み足で微笑ましささえ感じてしまいました。
沖縄の魅力がしっかりと描かれていて、
行きたくなりましたね。
こんにちは。TBありがとうございました〜!
結構シビアなところがあったり、手放しで読んで楽しかった!と言えない気がしますが、やっぱりよかったです。
働く人シリーズって言われてみればそうですね。
今後どんな業種の人が出てくるか興味津津です。
ヒロちゃんのおせっかい振りが、ちょっと・・・
シンデレラティースとは違う雰囲気だったので
辛口になっちゃいます。
沖縄のよさは十分描かれているんですけどね〜。
もったいない。
>藍色さんへ
こんばんは。お久しぶりです。
そうそう、わたしも勇み足ということで、納得できたんです(笑)
沖縄いいですねー。今まで沖縄は3回。4回目の旅がしたくなりました。
>まみみさん。
こんばんは。これからも<(_ _)>
わたしは『シンデレラ・ティーズ』を未読なので、結構楽しめました。ね、ねっ『働く人シリーズ』でしょ!
次は先生なのでしょうか。
>す〜さんへ
こんばんは。
ヒロちゃんのおせっかいは、育った家庭のせいでもあるんですよね。今まで家族のためと思っていたのが、お客様のためと同じ様に当てはめてしまったためのおせっかい。
若気の至りで許しちゃいましょう!
『シンデレラティース』は読まなくては。沖縄良かったですねー。
No title
ヒロちゃんのおせっかいは若気の至りですね、確かに。
読んでいてヒヤヒヤ、危なっかしかったです。
オーナー代理の言葉は、厳しいものがあるけれどヒロちゃんの成長を後押しした言葉でしたね。
No title
>エビノートさん
ヒロちゃんって、自分の家族のことを気にかけていたため、世間知らずだったのですねー。
そして、人それぞれということを知っていくんですね。
それを教えるのが副オーナー。
夜はビシッと決めましたよね。
No title
ご無沙汰です。
個人的な理由ですが、お休みしてたのでまとめてTBさせてもらいました。
「シンデレラ・ティース」が好みすぎたので、不満たらたらの本書でした。
偏見に満ちた男目線ですが、「シンデレラ・ティース」をお薦めしたいです。
本書が良かったのなら、もっと楽しめると思います。あくまで個人的な意見ですが。
No title
>しんちゃんへ
お久しぶりです。
「シンデレラ・ティーズ」がいいみたいですね。実はその作品が今、手元にあります。
次の次に読む予定ですので、すごく楽しみ(笑顔)。