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海 小川洋子

海
小川 洋子 (2006/10/28)
新潮社
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<人との出会いが、不思議な世界へ誘う>

あの『博士の愛した数式』の前後に書かれた作品集。あの名作の余韻も少し感じられる短編集です。わたしは小川洋子さんは2作目。とっても味のある作品集です。

恋人の実家で、出会った弟は不思議な楽器を奏でていた「海」。街のガイドをしている母の一人息子が、観光で置き去りにされた老人を案内するお話「ガイド」。人との出会いの中で、温かさを感じる7編。

この作品はまず、装幀がいいですね。単行本ならではの素敵な装丁ですね。クラフトエヴィング商會コンビの装幀ですものね。いいはずです。画像では見にくいかもしれませんが、ブルーのストライプがとってもいいんです。すごく静かな海を表わしています。表題作ともマッチしていますね。
その「海」。弟が奏でる不思議な楽器。鳴鱗琴の音色が聞こえてきそうな感覚に陥るから不思議です。

超短編も2編。どちらもいいですね。「缶入りドロップ」の運転手さん最高です。

「バタフライ和文タイプ事務所」は艶かしい作品です。新米和文タイピストのわたしが、活字を摩損させて、管理人のところに作成を依頼するんですが、その活字がすごい。『糜』『睾』そして『…』。わたしは吹いてしまいました。その字に対する講釈が「博士の愛した数式」の数字の世界のようで、思い出してしまいました。しかし、とってもエロチックなんですね。字を見れば分かりますが…。

そして最後の「ガイド」。とっても温かい話でした。このラストの息子の優しさにホロリです。老人の職業は題名屋。少年との1日を題名にすると「思い出を持たない人間はいない」。この少年と出会った一日が老人にとって、素晴らしい日だったということなんですね。いい話です。

その他の作品も、いいですよ。
とっても味があって、奇妙で、不思議、そして温かい短編集。今後も小川洋子さんの作品を読み続けますとも。はい。
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小川洋子「おとぎ話の忘れ物」と、「凍りついた香り」、「海」

おとぎ話の忘れ物 (2006年4月出版)小川 洋子, 樋上 公実子 / ホーム社 これは、最高に良かった。樋上公実子さんという方の絵と、小川洋子さんの文が、上手い具合にマッチしていて、双方相乗効果?をあげていました。
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