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渾身 川上健一

渾身 渾身
川上 健一 (2007/08)
集英社
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<お母ちゃん!>

どこかの書評でも、書かれていたのですが、今年一番泣ける本は「カシオペアの丘で」しかないと思っていました。しかし、この作品も泣かせる。今年二番目の落涙小説です。

隠岐の島で暮らす坂本一家。友人でもあった先妻・麻里は病死。多美子は先妻と夫との一人娘の琴世とともに、平穏に暮していた。二十年に一度の伝統の奉納相撲で正三大関という最高位を与えられた、英明。島で認められるため、期待を一身に受け土俵にあがる。

「青春と読書」連載時から、川上健一さんが相撲を扱ったスポーツ小説を書いていると分かっていたのですが、まさか、ここまで迫力ある作品を書いていたなんて。

話はあらすじの通り、いたってシンプル。奉納相撲に勝つために土俵に上がった、英明と片やもう一人の正三大関、田中敏夫との、相撲のシーンが、何と半分を占めます。
相撲を見た方なら、存分に楽しめ、見ていない方でも、その迫力シーンに手に汗を握って読まれること必至。それだけ、すごい。

駆け落ち同様に先妻麻里と結婚した英明だったが、小さな島の反応は冷たい。周りからも徐々に認められつつも、大役の古典相撲で柱を持ち帰ることこそ、村のためと信じ、相手と闘うことになります。父が昔大関だったという相手田中敏夫。途轍もなく、強い。
そんな相撲を見守る家族、多美子と琴世。

単なるスポーツ小説ではないんです。実はそれぞれの家族小説だったんですね。多くは語られないんですが、それぞれが家族に対しての思いを持って、土俵の相撲を見ているんですね。その辺を少なめに収めたことが成功だとわたしは思います。逆に相撲に集中させることにより、読者は家族とともに、土俵を見させている感じでしたね。さすが、川上さん、上手い。

泣くまい、泣くまいと思って、読んだんですが、無理でした。分かっていても泣ける小説です。
川上さん相撲ファンなのでしょうか?大相撲ではなく、隠岐に伝わる伝統の相撲に着目した川上さんは、すごい。
今年一番のスポーツ、家族小説でした。いやー、面白かった。
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