コンテントヘッダー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
コンテントヘッダー

制服捜査 佐々木譲

制服捜査 制服捜査
佐々木 譲 (2006/03/23)
新潮社
この商品の詳細を見る

<犯罪が起きない町に潜む闇>

北海道警の不祥事の煽りで、同じところに長く勤務させないという方針の下、札幌から着任した川久保巡査。小さな町を守る、たった一人の駐在警官。私服から制服に変えて、「何も起きない町」の事件の捜査にあたる。

新しい警察小説という触れ込みは、はずれていないです。従来の警察小説は警察機構の中で、はみ出したり、組織の中で苦しむ主人公が主でした。しかし、この小説ではたった一人の警官。それも事件が起きないのが当たり前のところという、全く違う設定になっています。そんな田舎の町で起きる、事件を前刑事という肩書きがある彼は解いていきます。

管轄する署の刑事たちは、
「制服は捜査するのを邪魔するな」と考えていますが、川久保は
「捜査ではなく、町民の情報を集めるのがわたしの仕事」と言います。捜査もままならない中、事件をどう解決していくんでしょうか。

この小説のベースは、北海道警で起きた裏金事件。この不祥事を巧みに背景に取り入れ、主人公を造形しています。これはネット仲間からの情報ですが、冒頭の「捏造」の事件は、実際の事件がベースのようです。現在も公判中だとのこと。
北海道出身の作家、佐々木さんならではでしょうね。

単独捜査を余儀なくされる主人公を、いつしか励ましています。しかし、各話の解決がどうも、すっきりしないのです。これも最終話「仮装祭」があってこその持っていき方なのでしょうけど、もう少しすっきりと…はわたしの欲なんでしょう。「仮装祭」が良すぎるんですね。「犯罪者を出さない町」に気付くんですね。

しかしながら、この主人公を作った佐々木さんはすごい。作家の逢坂さんも書評で書いていたのですがこれは西部劇なんですね。新任保安官が名もない町に辿りつき、一人で奮闘する。そういう西部劇の世界が、この作品をはじめ、他の作品にも色濃く反映されています。

北海道という地を背景に、紡ぎだす和製西部劇の世界。次はどんな作品を作ってくれるのでしょうか。何とも幅広い作家さんですねー。
スポンサーサイト
コンテントヘッダー

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

よし

Author:よし
本好きですが、読むのは遅いです。読書メーターやってます。

ただし、スパムが多いため、コメントは承認制、TBは現在禁止しています。

カレンダー(月別)
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
今読んでいる本
よしの今読んでる本
最近の記事+コメント
ブログリスト
あわせて読みたい

あわせて読みたい

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブログ内検索
RSSフィード
最近のトラックバック
カテゴリー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。