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大きな熊が来る前に、おやすみ。 島本理生

大きな熊が来る前に、おやすみ。 大きな熊が来る前に、おやすみ。
島本 理生 (2007/03)
新潮社
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<私と彼の中にある、確かなもので、悲しみを越えて行こう>

久方ぶりのレヴューです。どうもこのところ、大スランプで、読書も感想もできないまま。
この作品は読了して3週間も経っているので、内容を忘れつつありますが、思い出しながら書きますね。

さて、久しぶりの島本さんでした。前作「ナラタージュ」が非常に良くて、女性の心理描写が実に巧みな作家さんだと思いました。
そして、この作品、島本理生という作家の成長を感じる1冊と感じつつも、怖い恋愛小説だったなーと思います。

「大きな熊が来る前に、おやすみ。」…徹平と暮らし始めて、もうすぐ半年。手放しで幸せという気分にはなれなかった。
「クロコダイルの午睡」…試験の打ち上げ会に、苦手な部類、都築新がやってきた。それからずうずうしくも、霧島の家に、ご飯を食べに来るようになる。
「猫と君のとなり」…学生時代のバスケ部の顧問だった先生のお通夜の後、酔っ払って動けなくなった、後輩、荻原を自分の部屋へ連れてくることに。

この三話の中編が収められていますが、共通するのは、恋愛の危うさと幸福とはどういうことかということです。
「大きな熊…」では父から受けた、過去の思い出をベースに、徹平の中に父を見ているんですね。そして、どうぢても忘れることのできない徹平との大ゲンカがずっと、尾を引いているんです。
言わば、忘れられない暴力の傷跡なんですね。それがどうしても結婚に踏み込めないんです。

そして「クロコダイル…」のずうずうしい、都築新。こいつ、いいところのお坊ちゃま的性格で、ずけずけモノを言うんですね。そんな都筑に、徐々に魅かれていくんですけど、こいつの暴言についに、堪忍袋が切れてしまうんです。
それが、とっても怖いんです。

一番ほっとさせられる「猫…」。ずっと先輩のことが好きだったと告白する荻原君。猫を通して、昔の彼との思い出をはさみつつ、徐々に荻原君との恋愛に踏み込んでいきます。
三話の中で、一番安心感があり、ほんわかとさせられます。

三話のタイトルの付け方が絶妙です。お気づきでしょうけど、動物がベースなんですね。そして、その動物の特徴が見事に話の中に絡まっているんですねー。タイトルにもちゃんと意味があったり。
この辺が上手いんです。

踏み込めない、踏み出したい、そして踏み始めたい恋愛模様を見事に島本さんは、作品の中に出しているんではないでしょうか。
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