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卵の緒/瀬尾まいこ

卵の緒 (新潮文庫)卵の緒 (新潮文庫)
(2007/06)
瀬尾 まいこ

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僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7's blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。【新潮社HPより】

<誰かと繋がる機会があることが幸せなこと>

「卵の緒」…朝ちゃんと言うお父さんができることにより、母親から実の父のことを知らされる。ここがメインです。しかし、ただ悲しいだけではなく、この育生少年はとっても素直で母親もとっても温かくて、結婚して兄妹ができるのを機に育生に打ち明けるのです。きっと楽しい家族で幸せになるんだろうなー。育生の父親のことはとても悲しい過去だけど、母親や朝ちゃんの愛情で血のつながりだけが家族ではないというメッセージがあります。

「7's blood」…父の愛人の子どもである七生が突然家にくることにより、七子に憎しみをもたらせます。この七生君、一人で何でもできてしまう。小さいときから大人たちに好かれる術を知っているのです。そんな七生に対していらだちも覚えてしまいますが、だんだんとこの弟が好きになっていきます。

確かに子どもらしい無邪気さは全然ないんですよ。
愛人の子どもをなぜ母が呼んだのかがわかった時、その七子を思う愛情に涙します。

瀬尾まいこさんのデビュー作。2編とも切なくて、温かい作品です。わたしは、どちらかといえば「卵の緒」の方が明るい話で好きです。

幸せとは一体なんなのでしょうか。家族が健康で楽しくすごすこと。もちろん、それもあるでしょうが、本当の幸せとはたとえ母は違う姉弟であっても、一人でも、両親がいなくても、離れていても、誰かと繋がって生きること、それも「幸せ」であるんだよと作者は言っているような気がします。

あとがきにあるようにこの作品は瀬尾さんの家族の状況が投影されている作品です。
「そこら中にいろんな関係が転がっていて、誰かと繋がる機会が度々ある。それは幸せなことだ」と瀬尾さんは言っています。まさにそんな思いの作品です。
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わービックリ!私も今ちょうど図書館から借りてきて
読み始めるところですっ!!
なので、よしさんの感想は薄目を開いて読みました(笑)
瀬尾さんの作品は淡々としてるのに優しいですよね。
読んで感想書いたらTBさせていただきます。

>ぴのこさん
こんばんは。
瀬尾さんの作品は本当にいいですよね。
もう小説はお書きにならないのかなー。
当面、エッセイを借りて読むつもりですけど、先生をされておられるようなので、難しいんでしょうね。

感想を楽しみにしておりまーすv-346
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Author:よし
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