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カシオペアの丘で(上) 重松 清

カシオペアの丘で(上) カシオペアの丘で(上)
重松 清 (2007/05/31)
講談社
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<帰ろう、あの丘へ>

北海道北都の街、トシ、ユウジ、ミッチョ、シュンの4人組は、「カシオペアの丘」という遊園地を作ることを夢見る。それから30年、シュンは癌に冒され、余命数ヶ月。ミッチョとトシは夢見た遊園地を経営しているが、それも廃園寸前。そして、シュンは、ある事情で離れざるを得なくなった、カシオペアの丘に帰ることに。

すごい作品に出会いました。
もう、重松さんは「その日のまえに」以上の傑作は、望めないだろうと思っていたのですが、上巻を読んで、これは大傑作ということを確信しました。

ストーリーは前述のとおりなのですが、もう一つの話として絡むのが、娘を妻の不倫相手に殺される事件の被害者、川原さん。いきなり妻に裏切られ、娘が殺されるという喪失感に直面している。

シュンは、祖父千太郎が、経営する北都の町で起こした事実を知ります。トシの家族を死に追いやったこと。また、トシがある出来事によって、車椅子生活を送ることになったのは、自分の罪と感じ、北都を離れて、東京で暮らしています。そんな彼が、癌に冒されているとわかり、余命幾ばくもない事実の中で、カシオペアの丘に帰る決心をします。

シュンの病気を通して、友人達への思いや、家族の思い、そして、シュンを通じて語られる自分の人生への思いは、命の尊さと今を生きることが、大切だと重松さんは書いているように感じます。
それだけではなく、家族とは何かということも教えてくれます。

いろんな場面で、いろんなことを思い、章ごとにのめりこむ展開と何度も読み返したい印象的な会話と文章。
そして、章ごとに泣いてしまう作品などめったにありません。

さて、30年経ち、廃園寸前の「カシオペアの丘」で再会を果たす、四人。そして川原さんと妻との関係は。死期迫るシュンと祖父の千太郎。
健気に残りの生活を苦しまず、迎えさせてやろうとするシュンの家族。
いろんな思いがカシオペアの丘に詰まっています。

もう一つ、この北都の町の背景になっているのが、石炭の街だったということ。エネルギー政策の転換と、それに付随する事故。誰が悪くて、誰のせいなのか。シュンと祖父、川原さんと妻、そしてトシとシュンを通じて、憎むことと、許すこととは一体何なのだろうと考えさせられます。

とにかく、これ以上書くと下巻の感想がなくなりますので、この辺で。下巻に続きます。
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テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

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重松清  カシオペアの丘で

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非公開コメント

こんばんは。よしさん。
先ほど読み終えました。
一つ一つの出来事は巧く描かれていましたが、シュチュエーションがくどすぎるような気がしてなりませんでした。
素直に感動できなかった自分が残念でなりません・・。

>ゆうさんへ
おはようございます。
確かに不幸のてんこ盛りですよね、これ。
下巻をななかなか、手に取ることができません。
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Author:よし
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