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ナラタージュ 島本理生

ナラタージュ ナラタージュ
島本 理生 (2005/02/28)
角川書店
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<お願いだから、わたしを壊して。あなたにはそうする義務がある>

高校卒業から1年。「母校の演劇を手伝って欲しい」と葉山先生から頼まれる。葉山先生こそ泉にとってかけがえのない男性だった。しかし、葉山の気持ちを知り、別れる決心をする。そうした時、演劇を手伝ったことが縁で、小池という大学生と付き合うことになるが泉の気持ちは葉山先生から離れられない。

心が痛く、切ない。こんなにこれでもかと攻めて来る小説にめったに出会えません。あきらめかけてはまた芽生えてしまう恋心。そうした泉の気持ちと行動に涙します。

浴室で葉山の髪を切るシーンでは息苦しいようなドキドキ感と切なさ。別れの駅のシーンで泉が再び帰ってきて、号泣する場面。そして、年を経て偶然であった葉山の知人との話のラスト。

お互いの気持ちが分かり合えたときの泉の狂おしいばかりの言葉。これで最後だからもう会えないからと切ない気持ちが一気に噴出します。「わたしを壊して。あなたにはそうする義務がある」

小池とのつかの間の恋。葉山に気持ちが行っている小池は泉を引き止めるため、強引になってきます。最初の方のとってもいい人だった小池は泉との恋でだんだん性格が悪くなるんです。これも若さを描いています。

もう一人のダメ男、葉山。基本的に優しさがある人なのでしょうけど、自分の気持ちとは裏腹に、ある事件が理由により妻への思いを断ち切れない。だったら、泉に電話なんかしなければいいのにと思いますがこれも恋のなせる技。泉が必要なんですね。ずるい男ですが、なんとなくその気持ちも分からないでもない。

恋をし、焦がれる思い。待つ思い。そして別れの悲しさの中で、それでもあの人しかいないと思う泉の気持ち。切ないです。

恋の本質を切なく書ききった、島本さんはとんでもない才能をもった作家です。
すごい小説です。わたしにとって、こんなに心に残る恋愛小説は初めてです。

恋をしている人、これから恋をする人、恋をしていた人、恋をしたい人、全ての大人に読んでいただきたいなー。この作品の中にきっとあなたもどこかにいると思います。
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