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夜の朝顔 豊島ミホ

夜の朝顔 夜の朝顔
豊島 ミホ (2006/04)
集英社
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<まるで、小学生時代のアルバムをめくるように>

海辺に近い田舎で暮らす小学生センリ。家族、姉妹や親戚、クラスメイト、隣町の友だち、初恋。小学校時代の6年間のセンリの七話。ちょっぴり、痛い、成長の物語。

また一人、お気に入りの作家ができてしまいました。
少しばかり、読むのが遅れてしまいましたが豊島さんの作品、初読みです。
この作品が初読みで、すっかり豊島さんにはまってしまいました。噂どおり、途轍もない才能を秘めた作家さんだと思います。
この作品のどれもが粒揃い。
少し、紹介すると。

「入道雲が消えないように」
妹チエミは病弱なため、一人では遊びに行けないセンリ。夏休みの楽しみは親戚の洸兄が来て遊んでくれることだった。妹はマリちゃんが見てくれる。しかし、それも終わってしまう。

「ビニールの下の女の子」
山の向こうの隣町の女の子がいなくなった。センリは竹やぶの中にビニール袋を見つける。もしや、センリの心に恐怖が蔓延るのだが。

「五月の虫歯」
隣町の歯医者に通うことになった、センリ。そこで出会った少女と友だちになる。しかし、その少女には秘密がありそう。

「夜の朝顔」
杳一郎のこと「好きっぽい」。そんな彼の気を引くために、髪を梳き、バスケの授業に挑むのだが。

いいですねー。この作品の中に誰もが経験したことが詰まっているのではないでしょうか?
例えば、トンボのシッポ切りや、親戚のお兄さんに遊んでもらったこと。いつしか、成長とともに、そんな記憶をなくなっていきます。
この作品を読めば、幼かった自分の小学校時代を思い出すんですよね。
子どものころって、決して楽じゃなかったなー。それなりになんか考えていたんだよなー。
この作品のあとがきに作者も書いています。

こうした悩みもいつしか成長とともに消えていきます。記憶も薄くなっていくんですよね。
でもこの作品を読むと、思い出してくるから不思議。

親戚の人たち。あのころの友だち。あこがれていた先生。
懐かしいなー。
痛い小説です。しかし、幼いときだからこその苦い記憶も、成長とともに、消えていくんですね。それがわかっているから、むしろ爽快な気分になっていく小説なんでしょう。

この作者さん、本当に上手い。
幼いあの頃に、戻りましょう。子ども達を見る目も変わってきます。
そんな秀作をぜひぜひ。
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テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

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