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梅咲きぬ 山本一力

梅咲きぬ 梅咲きぬ
山本 一力 (2004/12)
潮出版社
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<人生を教えてくれる、これぞ指南書>

深川の料亭江戸屋のお女将、秀弥。それは代々お女将に継がれる名前である。
その3代目秀弥と、その子供玉枝の幼少からを描き、周囲の人たちに支えられながら、4代目を継ぎ、江戸屋を守っていく姿を描く。

玉枝の幼少のくだりは泣かせます。子供だからといって甘やかされません。江戸屋を守るために厳しい作法と世の仕組み、人付き合いとはと徹底的に叩き込まれます。それは、厳しいけれど子供という暖かな目で、深川の人が見てくれている。

そして、周囲がその度量に気付き、4代目秀弥を認めていきます。
幼少の頃のくだりは涙、涙。それは、子供という枠ではなく、すでに大人としてしか見ない大人たちへの怒りもあって。
しかし、しかし周囲があったかいんですね。
踊りの師匠春雅、その夫福松、板長謙蔵、仲居の市弥。登場人物が活き活きと語り、人生を教えてくれます。

最後まで貫いているのはこの言葉。

「つらいときは、好きなだけ泣きなはれ。足るだけ泣いたらよろし。そやけど、自分が可哀想やいうて、あわれむことだけはあきまへんえ。それは毒や。つろうて泣くのと、哀れむのとは違いますよってな」
路地で泣いているうちに、子供なりにわきまえが持てた。何であたしばっかりと思うことが、自分をあわれんでいる……。それに思い当たった玉枝はあとの涙を抑えた。

こうして4代目としての度量を培っていくのです。その他にも自分の程、そして自分の分のわきまえ方など、うんうんとうなづいて読み進めました。
今の世の中なんとわからない人の多いことか…。

とにかくすばらしい。初めての方もそうでない方もこの名作を読んでください。

あなたも江戸時代の深川に生きてみたいと思うこと間違いなしの名作です。人情と矜持、生きる術と人付き合いの妙を教えてもらいました。
ただ残念なのは玉枝の恋か…。
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テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

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はじめまして^^

この作品は山本一力作品の中でも
大好きな一冊です。
銀しゃり もう読まれましたか?
感想楽しみにしております^^

>やんさん
はじめまして。こんばんは。
山本一力作品かなり読まれているんですねー。
「銀しゃり」は図書館予約中です。読んだら感想を載せますね。
あちらのブログ共々、こちらもよろしくお願いします。リンクはこちらでさせていただきます。あちらは、不慣れでよく分からないんです。
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