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窓の魚/西加奈子

窓の魚窓の魚
(2008/06)
西 加奈子

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気がつけば、前回更新から10日以上たってるし…。読んだ本は、結構、あるんですがなかなか、PCに向き合うことができません。
今後もこういうペースになっていくとは思いますが、よろしくお願いします。感想も短くなっていくと思います。トホホ。

秋のある日、二組のカップルが温泉へ向かう。男の子のようなナツ、つるりとした肌のアキオ。明るく派手なハルナ、ぶっきらぼうなトウヤマ。一緒にいるのに違う現実を見る四人にまとわりつく、不穏な影。裸になっても笑いあっていても、決して交わらない想い。大人になりきれない恋人たちの一夜を美しく残酷に描いた著者の新境地。【新潮社HPより】



西加奈子さんの作品を読んだのは今まで3冊。「さくら」や「通天閣」「しずく」など、どの作品も癖はあるものの、非常に温かい作風が持ち味。しかし、今回の「窓の魚」は非常に黒くて、重いのです。

物語は、四季の名前を持ったナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオの4人が温泉宿に出かけ、それぞれが、一夜の出来事を語っていきます。というこれだけの話。それぞれが、ひとつの出来事を通して、違う感情や違う思いを抱いているのです。

トウヤマとハルナ、ナツとアキオは、恋人通し。しかし、お互いがそれぞれに疑問を感じ、男と男、女と女も決して友情で結ばれているわけではない。ただ、脆く崩れそうな関係の中での一夜の思いが交差していくんです。もちろん、それだけではなく、事件が絡むのですが…。温泉と言うこともあり、4人の過去や真実がさらけ出されていくんです。

確かにあらすじにもあるように、著者の新境地。あるいは、実験作でしょう。しかし、これは救いようのない若者たちの物語です。特にアキオのナツに対する想いや、ナツに対するハルナの想いなどは、何だかなー。黒すぎる。

しかし、考えてみるに、そうした人間関係も本来の私やあなたにもあるのでしょう。友達や恋人や夫婦、家族にさえも。ひとつの出来事を通しての考えの違いやすれ違いなど、人間とはそんな想いの妥協で成り立っているのかもしれません。本音を隠しもったまま、ややもすれば、危ういという。そんな人間の部分を描く西さんのこの作品、好きというのではなく、何か澱のように心に溜まってくる小説なのです。
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窓の魚 西加奈子

知り合いの四人の男女が山の温泉宿で一泊します。 ナツとアキオ、ハルナとトウヤマ(冬山?)、四季の名前の二組のカップルです。 各人が一...
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