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おそろし 三島屋変調百物語事始 宮部みゆき 

おそろし 三島屋変調百物語事始おそろし 三島屋変調百物語事始
(2008/07/30)
宮部 みゆき

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ご無沙汰しています。更新しなかったら、頭にPRが出ている(泣)。
この間、読書も進まず、暑かった夏の影響で持続力が全くなく、長編を読むのがつらいのです。
さらに、視力の悪化で(眼鏡が全く合わない)、読書が進まない毎日。そんな中で、この作品はまあまあ厚かったですがのめりこむようにして、読んでしまいました。

ある事件を境に心を閉ざした17歳のおちかは、神田三島町の叔父夫婦に預けられた。おちかを案じた叔父は、人々から「変わり百物語」を聞くよう言い付ける。不思議な話は心を溶かし、やがて事件も明らかになっていく。【角川書店HPより】

<亡者もいれば、浄土もある。わたしたちの心の中に>

宮部さんの新刊は、すごい作品でしたね。元々、百物語という副題からも期待をしていたのですが、その期待は全く裏切られませんん。何より、宮部さんは百物語を書こうとしているんです。その思いが、まずすごい。

おちかが三島屋の叔父と叔母にのところにやってくるんですが、その理由が明らかにならないんですね。ただ、心を閉ざしたまま。遮二無二、働くんです。そんなおちかに、ある日、叔父から客の接待をを言い付かるんですが、それがおちかの心を少しずつ開かせるきっかけになるんです。
そして、荒療治ともいえる、百物語こそがおちかの心を取り戻す唯一の治療と判断した叔父。一人ずつ、屋敷に呼んで不思議な話を聞かせることに。
この件が、もうぞくぞくものなんですね。宮部さん、あなたは何と小説を知り尽くしているんですか?

第1話「曼珠沙華」では、仲の良かった兄弟が、ある事件をきっかけに離れ離れになるのですが、だんだん弟の心に兄を疎ましくなっていくんですね。方や、兄のほうは弟に会いたい。そして、そんな兄が現れる場所が‥。1話目ですでに、引き込まれてしまいました。
第2話も怖いです。鍵のない錠まいの鍵を頼まれる、鍵師。しかし、その鍵を手にしたとき、次々と不幸が降りかかる。そして、多大なお金と引き換えにその家に移り住んでくれと頼まれ、住んでみるのだが‥何もない。しかし‥。
第3話「邪恋」は徐々に自分の過去を見つめていくおちかが、事件を語っていきます。これは、泣かせます。というより、人間の心にあるちょっと思いがずっとずっと尾をひいている、おちかに涙なんですね。
第4話「魔鏡」。これが一番怖かった。してはいけないこと、しかし、どうしようもないこともzる。
そんな姉弟が一家を滅ぼすという話。怖いです。

最終話は、何と、これまでの話がつながっていきます。連作短編集だったのか。
おちかの成長が涙もの。
そして、この章で、この話が次につながるという伏線をいろいろ作っていらっしゃるんです。うまい、うますぎます。早く次の話が読みたい。
不思議話を語る話し手と聞き手のおちかの絶妙な語りと、文章。これだけでも凄いと思える作品です。

早くも続編が読売新聞に連載されるそうです。単行本まで待てないよなー、これ。そして、井戸の話を書くとか。井戸も怖そうですよね。
そして、おちかの心にこの物語たちはどんな影響を与えるんでしょうか。
謎の人物、登場した人物とのさらなる逸話など、もっともっと読みたい。

本当にすごい作品です。これはほんの序章に過ぎないとは。百物語は宮部さんのライフワークになってしまいましたね。楽しみです。
この作品は、本当に怖いのは人間の心なんですね。ゾクゾクする傑作です。
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宮部みゆき『おそろし 三島屋変調百物語事始』

「何が白で何が黒かということは、実はとても曖昧なのだよ」

おそろし三島屋変調百物語事始 宮部みゆき

イラストは小泉英里砂。装丁は鈴木久美。初出「家の光」に加筆修正。 十七歳のおちかは、ある事件で心に傷を負い、神田三島町の叔父夫婦に預...
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お久しぶりです。
この作品、図書館にすぐさま予約を入れたのですが、まだ回ってきません。
よしさんのレビューを見て、更に待ち遠しくなりました。

>ゆうさん
お久しぶりです。
この作品、新作なのであまりネタを書いたらいけないと思っていましたが、書かずにはいられませんでした。
一応、最小限に抑えたのですが(笑)。
ゾクゾクする怖さと、宮部さんらしさも随所に織り込まれた傑作です。
早くも続きが読みたいです。

よしさん こんばんは。お久しぶりです。
この作品、分厚いですが一気に読みました。
映像が浮かぶ作品でしたね。
自分たちのことしか考えない誠意って怖かった。
続編の連載もスタートするみたいなので、楽しみです。
でも、そのわりにはワタシの感想ピリ辛でスミマセン(笑)

>naruさん
ご無沙汰しています。
なかなか厚かったですよね。第一話「曼珠沙華」を読んで、
なるほどこういう話かと思って、二話目から一気読みでした。
人の心には誰でも善もあれば、悪もあるとちょっと怖かったですね。続編のスタート、読みたいです。
でも夕刊連載という噂も。読めないじゃーん(泣)
感想は人それぞれ。自分の状態もありますし。
わたしにはぴったりはまりました。
TBありがとうございます。
こちらからも送りますね。

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よし

Author:よし
本好きですが、読むのは遅いです。読書メーターやってます。

ただし、スパムが多いため、コメントは承認制、TBは現在禁止しています。

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