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火車 宮部みゆき

火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
(1998/01)
宮部 みゆき

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何年ぶりでしょう、この作品を再読しました。発売時も凄い作品と思っていたのですが、再読してみて、あらためてこの作品の素晴らしさを再認識。わたしは、宮部さんの最高傑作と思っております。これで直木賞を取らなかったというのが、何とも不思議。直木賞の権威を落としたともいえる、評価ではないでしょうか?

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。【新潮社HP】

<ミステリーの金字塔。オールタイムの大傑作>

傑作というか、現代ミステリーの金字塔と言っても過言ではないでしょう。今回、再読してみましたが、とても16年前の作品とは思えないほど、ミステリーの仕上がりと、経済、社会小説の融合。そして、人間ドラマの完璧さ。どれをとっても凄い。
とりわけ、犯人に迫る迫力は筆舌に尽くしがたいものです。そして、何より犯人の貌が現われない怖さ。やっぱりどれをとっても完璧な作品です。

遠い親戚から失踪した女性の捜索を頼まれる、休職中の刑事。捜査が進めば進むほど、とんでもない事件の匂いに巻き込まれる。そして、カード社会と弱者に対する冷酷な仕打ち。被害者と加害者の境目などどこにもなく、被害者も加害者も自分なのだと思えてくるから不思議。

16年前とそんなに変わっていないですね。むしろ、ひどくなっているのでは…。そういう意味では、この小説は今の社会を冷静に見つめなおすためには必読なのでは。

そして、随所に宮部さんらしい優しさがにじみ出ています。
智や保に救われたような気がしますね。

それから、読み返してみると、松本清張さんにかなり影響されていますよね。宮部さん自身、アンソロジーを編んでいますので、否定できないところだと思います。東京、宇都宮、大阪、伊勢、名古屋、犯人を追い詰めいていく、まどろっこしさとたどり着くまでの過程。これ『砂の器』ばりでしょう。そして、随所に清張作品の影響と思われる箇所が…。

いやー、凄い。再読してわかりました。これは、オールタイムのミステリーです。宮部みゆきの渾身の大傑作という思いは変わりません。
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