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あなたと、どこかへ。

あなたと、どこかへ。 eight short storiesあなたと、どこかへ。 eight short stories
(2005/05/26)
片岡 義男甘糟 りり子

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世はガソリン高騰時代に突入。第三次石油危機とも囁かれています。そんな時代に何と罪作りな本を読んだことか。本当に、この作品集を読むと、車でどこかに行きたくなるから不思議。
著名な作家さんや、今まで読んだことがない作家さんだとかありましたが、やはり、感想はどこかに行きたい。さあ、誰と?それが問題だ。

ここではない、どこかへ。あなたと、いっしょに。――ドライブ・シーンを用意することをただひとつの共通したモチーフとして、8人の短篇小説の名手が挑んだ8つの愛の情景を収めた傑作短篇アンソロジー。恋人と、家族と、妻と、あるいはたったひとりで……状況はさまざまですが、ふたりを乗せたクルマは、走り出します。その道がどこへ続こうとも、人生は続きます。思い出も、夢も、喜びも、悲しみも、その先の道へと向かいます。

<ここではない、どこかへ。あなたは誰と一緒に?>

このアンソロジーは「車」をテーマに日産のWEB上に掲載された作品集です。
なので、どの作品も軽いものが集められています。しかしながら、作家の特色が結構出ているなーと感心することしきり。
おまけにお目当ての角田さんや吉田さん以外の作家さんに触れて、新たな発見にもなりました。

さて、8つのストーリーから抜粋。
「乙女座の夫、蠍座の妻。」(吉田修一)…それぞれのスタイルを持つ、夫婦。お互いがお互いを尊重しながら、暮しています。ある日、日帰り温泉旅行に一緒に行こうと妻に言われて、ドライブに。
この作品は、お目当ての吉田さんなので、期待して読みました。ラストは何とも爽やか。
何せこの作品は、我が家と一緒のシチュエーション。それが、何ともいえなく、嬉しくて。わたしには、良かったです、これ。

「時速四十キロで未来へ向う」(角田光代)…派遣会社に働く私は、2ヶ月前まではまともな生活だった。しかし、失恋を契機にどうしようもない生活にはまっていくのだが、ある日、弟にドライブに誘われる。角田さんらしく、再生の物語。この弟君が何とも、微笑ましい。

「慣れることと失うこと」(甘糟りり子)…結婚15周年の記念日に妻と宝石店に。その店には、大学時代に付き合っていた、真帆子が勤めていた。久しぶりの再会にドライブに行く事になる。そして、当時の別れたきっかけになる、事件の真相を聞く事に。
はっきり言って、まったくノーマークの作家さんだっただけに、この作品を発見したことが嬉しかったです。久しぶりの再会を喜ぶ伸吾と真帆子。別れの時の真相が話されるんだけど、お互い今の生活を認めつつ、決して踏み込まない。大人のひと時を描いています。
こんな情景が結構好きなんですね、わたし。

その他に、一人の旅を描いた石田衣良さん。昔の恋人とのドライブを描いた林望さん。(この作品も結構好きなんです)。親子のドライブを描いた川上さん。これも印象に残りました。年老いた、母に対する娘の思いが何とも切ない。いい作品ばかりでした。

でもわたしにととって、上記の三作が印象深くて、秀逸。
本当に誰かと、どこかへ行きたくなる作品ばかりです。
車って、隔離された、世界を隔てる別室ですものね。そんな空間が、なんといっても、心地よい瞬間って確かにあるよなー。わたしにとっては、移動の手段でしかなくなっていますけど。
そうした、今の生活の中でどこかに行きたくなるような、作品集なのです。
わたしは、石田衣良さんの旅が憧れなんですけど。あなたは、誰のタイプ?
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