コンテントヘッダー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
コンテントヘッダー

八月の舟 樋口有介

八月の舟 (ハルキ文庫)八月の舟 (ハルキ文庫)
(1999/09)
樋口 有介

商品詳細を見る

なかなか、更新できなくてすいません。少し健康的にガタが来て、リハビリの毎日を送っていますもので、すいません。でも地道に本は読んでいます、何とか。
読んだのは文春文庫版なのですが、画像がないので、ハルキ文庫版で。
樋口さんの作品は、『ぼくと、ぼくらの夏』以来。青春ミステリのイメージがあったのですが、見事に裏切られました。この作品は、青春小説に違いはないのですが、爽やかさがなく、何とも暑苦しい。しかし、紛れもなく青春小説なんだと実感させられる小説でした。

けだるくて退屈な夏休み。高校生のぼくは不思議な魅力を持つ少女、晶子と出会う。晶子、親友の田中くん、そしてそれぞれの家庭や周囲の大人たちを傍観しながら、ぼくの夏が終わっていく……。1960年代の北関東の小さな街を舞台に、清冽な文体で描かれた、ノスタルジックで透明感に満ちた青春小説の傑作。【文藝春秋HP】

<暑くジリジリとした、ぼくの夏が終わっていく>

予想を裏切られましたね、この作品。青春ミステリだと思っていたんですけど、何と文体はハードボイルド。それが、ちょっぴり不良系の仲間達や親への言葉の中で、生きています。冒険したいんだけど、できない。別に決まった道があるわけでもない。そんな主人公の焦りや苛立ちが、ハードボイルドになっているんですが、これがピッタリなんですね。

ストーリ-はいたって簡潔。主人公のひと夏の体験。そかし、それは、ちょっぴり切なく苦い。ラストは泣きましたね。青春への別れと大人への旅立ちを予感させてくれます。過ぎていく夏。しかし、この一瞬の家族との会話や、友だちとの関係が実に大切なものかを実感させられます。
謎の高校生や胸に秘めた女性。主人公に宿る、迷い。そんなジリジリとした、ひと夏の出来事を書いたものですが、これがいいんです。暑い夏とハードボイルド的作風が見事にマッチしています。

60年代が舞台だけに、懐かしさも随所で出てきます。当時の音楽や世相などもでてきます。懐かしいというか、実にノスタルジック。冒頭、ライトバンで事故るところが、またすごい。

ミステリではないんだけど、しっかりミステリしてるから不思議。タイトルが一番のミステリだったりして。『八月の舟』の意味を知った時、この作者の上手さを知ります。
60年代の北関東を舞台にした、暑くジリジリした夏を感じてください。
こうなったら、この作者の別な作品も読んでみたいですね。
スポンサーサイト
コンテントヘッダー

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

よし

Author:よし
本好きですが、読むのは遅いです。読書メーターやってます。

ただし、スパムが多いため、コメントは承認制、TBは現在禁止しています。

カレンダー(月別)
10 ≪│2017/11│≫ 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
今読んでいる本
よしの今読んでる本
最近の記事+コメント
ブログリスト
あわせて読みたい

あわせて読みたい

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブログ内検索
RSSフィード
最近のトラックバック
カテゴリー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。