コンテントヘッダー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
コンテントヘッダー

セ・シ・ボン 平安寿子

セ・シ・ボンセ・シ・ボン
(2008/01)
平 安寿子

商品詳細を見る

<そりゃもう、素敵>

やっと画像が表示されました。長かったですねー。平さんの作品だけにとっても読みやすく、やはり元気が出てくる作品でした。今年は平さんの作品にはまりそうな予感がします。

生き迷っていた若いタイコが、留学先のパリで出会った、風変わりな人物、おかしな出来事。笑って、あきれて、やがてしみじみとする、調子っぱずれの留学物語。【筑摩書房HPより】


この作品は、28年前に平さん自らが、語学留学でパリに3ヶ月間滞在した時の体験エッセイです。本のタイトルから行くと、とても素晴らしい体験で、かけがえのない人との出会いがあって…、などということを予想して読んだら、大間違い。この3ヶ月、フラストレーションとストレスに苛まれた日々だったというからおかしい。
しかしながら、滞在したホームステイ先の夫婦を始め、各国から集まった風変わりな留学生達との、温かい交流がやはりいいんです。

ホームステイ先の夫婦は、とても正反対の性格。夫は浪費家のボンボン。妻はしっかり者で倹約家。そんな妻は夫のことをこういいます。
「小さな欠点しかない男には、小さな長所しかないわ。大きな欠点のある男には、大きな長所があるのよ」
なんと名言。そして、平さんはこう続けるんです。「男の大きな欠点が許せない女もまた、小さな長所しかない甲斐性なしである」と。序章からこんな調子でパリで出会った人たちとの話が続きます。

アメリカからやってきたプリシア、一緒に同居することになる、イギリス人のグラハム。謎の日本人、イラン人などなど。そして、ちょっぴりのロマンスもあったりして、とっても貴重な体験をされているんですね。
しかし、平さんはこの留学をこういいます。
「パリは特別な街ではない。特に愛着はなく…あそこで会った人たちが今どうしているのか、興味はない、会いたくもない」
そんなパリの出来事をなぜ今になって書く気になったのかというと、年を経て、気付くんですね。
「生きるとは思い出すこと。人は思い出すために生きる…パリでの日々が今のわたしの足元を支える土台になっている」と。
これまた名言。

考えて見ると、自分の土台はどこだろう。平さんのような留学もしたことないし、冒険もしたことがない私。しかし、土台はあるんですねー。若かった頃の体験ですねー。それは人との繫がりであったし、自分の成長をさせてくれたと思っています。
そう、やらないよりやったほうがいい。それが決して楽しいものでもないにしても。それが、土台になるとしたら、人生捨てたものではないでしょ。
そう、平さんは教えてくれています。「そりゃもう、素敵」と。
スポンサーサイト
コンテントヘッダー

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

セ・シ・ボン 平安寿子

装丁は南伸坊。「Webちくま」の連載に加筆。 一九七九年、二十六歳でパリに三ヶ月間語学留学した際の体験エッセイ。したいこともできそ...
コンテントヘッダー

コメントの投稿

非公開コメント

こんばんは。
平さんの人柄がよく伝わってくるようなエッセイでしたね~。
留学生たち、愉快でした。
私は土台が見つからない気がして、ちょっと迷子な感じです。

トラックバックさせていただきました。

>藍色さん
おはようございます!
読み手のわたしたちにとっては楽しい留学物語ですね。
人柄やお国柄も楽しかったです。
土台はいつか、見つかると思っています。
本を読むことかもしれません。
プロフィール

よし

Author:よし
本好きですが、読むのは遅いです。読書メーターやってます。

ただし、スパムが多いため、コメントは承認制、TBは現在禁止しています。

カレンダー(月別)
08 ≪│2017/09│≫ 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
今読んでいる本
よしの今読んでる本
最近の記事+コメント
ブログリスト
あわせて読みたい

あわせて読みたい

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブログ内検索
RSSフィード
最近のトラックバック
カテゴリー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。