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スコーレ№.4 宮下奈都

スコーレNo.4 スコーレNo.4
宮下 奈都 (2007/01/20)
光文社
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<人生には4つの学校がある>

古道具屋マルツ照会の3姉妹の長女、麻子。妹の七葉は、何に対しても積極的である。この一つ違いの妹に対して劣等感をもちつつ、何事にたいしても決して積極的にはなれない麻子が一つの殻を破るまでの成長の小説です。

この作者、ただものではないですねー。文章が本当に上手い。瑞々しく流麗なんです。女性ならではですかね、本当に美しい。
中学生の時の水色の描写を見よ。本当にはっとさせられます。
好きな人に佇んでしまう光景。いいんです。

麻子という女性の成長小説なのですが、№1からの章が、それぞれ、各時代の短編にもなっており、各章ごとにとってもいいんです。

好みは人それぞれあるでしょうけど、わたしは就職した輸入貿易会社から、すぐに出向に出された靴店の№.3が好きですね。
自分自身の才能に、目覚めたときの麻子の姿に凛々しさを感じました。
自信を持って、臨んでゆく麻子の姿に元気が出てくるんですよね。

麻子の中に自分を投影しているからなんでしょうね。「何をやってもダメ」という劣等感。それが家族の中の妹であるというコンプレックスを彼女は、いかに克服していくのか。
克服する力は家族や、生活の中にちゃんとあったのです。そして、一緒に克服できる相手も見つかり…。
最後も爽快のひと言。

欲を言えば、少しラストにこだわりすぎたかなー。まっ、著者最初の長編小説ということを考えれば、それもまた良し。

「大切なのは好きかどうかなのだ」
このことを胸に生きていこうと思える作品なのです。

今年一番の注目される、新進作家の秀作をご堪能あれ。
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風に舞いあがるビニールシート 森 絵都

風に舞いあがるビニールシート 風に舞いあがるビニールシート
森 絵都 (2006/05)
文藝春秋
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<不器用に、頑なに、懸命に生きる姿が感動を呼ぶ>

第135回直木賞受賞作品です。この作品を読んだ人のほとんどの人が、その上手さに感心すると思います。
不器用だけれども、頑なに、懸命に生きる。世の中には様々な人が、懸命に生きています。わたしはどうか…。懸命とはいえないが頑なには生きているなー。そんな、あなたやわたしが読むとこの作品で、さらに頑張ろうと思えます。

「器を探して」…ケーキ職人の秘書の話。才能豊かなケーキ職についたものの、わがままで嫉妬深い先生に愛想を尽かしつつ、離れられない弥生。
「犬の散歩」…捨て犬保護のボランティアの恵利子。その餌代のためにはスナックのホステスまでして、里親探しに奔走する。
「守護神」…レポートの代筆をするというニシナミユキ。祐介は代筆を依頼するが、あえなく断られる事になるが…。
「鐘の音」…仏像修復師の本島。人の付き合いとまじめさがあり、師匠からも突き放されている。そんな彼が25年ぶりに訪れた場所は。
「ジェネレーションX」…苦情のお詫びにと一緒に回る事になったのは、新人類、石津。携帯で連絡しているのは、10年ぶりに約束しているある計画の事だった。
「風に舞いあがるビニールシート」…国連の難民救済に奔走するエド。そんなエドに魅かれ結婚した、里佳。難民救済の最中、非業の死を遂げるエドに里佳は立ち直れない。

という、6話があります。
わたしが好きなのは、「守護神」「ジェネレーションX」「風に舞いあがるビニールシート」。
「守護神」の強がりで、良いカッコしてレポートを依頼するが、人一倍信頼され、頑張ればできるという祐介の本質を見抜く、ニシナミユキ。自分でもきづいているんですよね、祐介自身も。
「ジェネレーションX」は世代を超えて、携帯電話のやり取りから野球の試合を成立させるための必死になる青年との交流を描きます。こ、これは、重松清ではないですか。切なくて、最後はほっと安心させられ、和む結末です。人間捨てたものではないと思うお話です。
そして表題作「風に舞いあがるビニールシート」。はっきりいって、エドのひたむきな気持ちには惹かれるが好きではないです。言葉の端々に「難民が置かれている状況の中で、ぬくぬくと生きていること」の罪悪感。体験している人たちにしか、分からない事かもしれません。それなら里佳を巻き込むこともしないで欲しかった。
でも、不満と思いつつ、エドのそういう一途な気持ちに魅かれていることがわかった、里佳が立ち直ってゆく姿に感動します。

どの話もひたむきに、生きる姿を淡々と書かれています。静かに温かく見つめる作者の目線。みんな懸命に生きている。そう、自分も懸命に生きよう、いや生きているのだ。だから、人生楽しく面白い。そんな気にさせられる、作品です。
うまいです。上手すぎる作品に仕上がりました。今や風格のベストセラー作家、森絵都さん。
今後の作品にも目が離せません。
静かな感動をもらいました。

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天国はまだ遠く/瀬尾まいこ

天国はまだ遠く (新潮文庫)天国はまだ遠く (新潮文庫)
(2006/10)
瀬尾 まいこ

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仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。【新潮社HPより】


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使命と魂のリミット 東野圭吾

使命と魂のリミット 使命と魂のリミット
東野 圭吾 (2006/12/06)
新潮社
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<人間は生まれながらにして使命を与えられている>

東野圭吾さんの新作はタイムリミット・サスペンス。密室の中の極限状態で人間の使命を問う。

以下ネタバレしていますので、気をつけて読んでください。

研修医の夕紀は、ある使命をもって大学病院で勤務している。その使命とは、父の死の真相を探るため。そんなおり、「医療ミスを公表せよ」と大学病院に脅迫状が届く。病院は狙われていたのだ。ある使命を持った犯人に。

と、こんなあらすじなんですが、タイトルが表すようにキーワードは「使命」。この事件に関わる人がいろんな使命を持っています。主人公の夕紀もだし、もう一人の主人公譲治も。
大学病院という巨大な病院が狙われ、事件が大きく動き出しますが、その狙いというのが一つの縦糸。
そして、もう横糸は、夕紀の父の死の謎なんです。なぜ、あんなに元気だった父が、手術中に死んでしまったのか?それには医者としての恩師であり、母と関わりのある西園が関わってくる。その疑惑を解明したい。

そして、縦糸と横糸が交差したとき、事件が起こります。極限状態の中、犯人が狙ったものとは、魂(命)は救えるのか。

東野さんは実にうまいと思います。タイムリミット・サスペンスの緊迫感がひしひしと伝わり、一気読みです。
しかし、この作品は、「容疑者Xの献身」「赤い指」に比べるとちと、感激が少ないです。
まっ、一級のサスペンスに感動たっぷりとは東野さんにあまりにもぜいたくを求めすぎているのではないのでしょうか。

そうとはいえ、作品としては一級。おすすめします。
「人間は生まれながらにして使命を持っている」
重い言葉です。わたしの使命とは何だろう?うーん、とりあえず、本を読むことか…。
もちろん希望もちゃんと用意してあります。
さあ、読んでください。

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薄闇シルエット 角田光代

薄闇シルエット 薄闇シルエット
角田 光代 (2006/12)
角川書店
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<負けてもいいじゃん!>

ハナは37歳、恋人タケダくんに「結婚してやる」という思いのまま、結婚する事に違和感を覚える。友人チサトと始めた古着屋は順調だったが、タケダくんとの結婚話を機に今までとこれからについて、惑うことになる。

年を重ねるごとに、周りはどんどん変わっていく。あの人もこの人も。そんな中で取り残されている自分。そんな事を思ったことはありませんか。わたしも例外ではなく、そんな思いが今もあります。
変わらないといけないんだけど、変われない。変わることが大人というのであれば、まだまだ子どもの自分。つまり、ハナは自分なんですよね。だから、この作品を読むとハナに感情移入してしまうんです。

片や、専業主婦のナエの思いや、友人チサトとの仕事をめぐってのぶつかり。そんな中で、なやんでいきます。
母の急死も影響します。かたくなに自分達のために、家族のために、平凡に生きてきた母は、何を望んでいたんだろう。母の生き方も、今のハナに突きささります。

角田さんは本当に上手い作家さんです。この絶妙な会話を見よ。実に登場人物が生き生きとしています。
そして、実に心理描写が上手い。この感覚こそリアルなんですよ。友人と始めた仕事も変えたくなくても、変わらないといけない。年齢が年齢だけに結婚も突きつけられる。そんな中で、ハナはもがきます。つまり、人生の勝ち組になるために。しかし、母や妹、チサト、タケダくんなどの生き方を通じ、変わることがすべてじゃないと思い始めます。

こんなに痛い小説は、久しぶりです。ハナの生き方を通じ、ささくれ立ち、こりに凝ったわたしたちの心を解きほぐしてくれます。
そう、負けてもいいではないかと。それがハナなんです。

角田さんの「対岸の彼女」は現代の女性のリアルを描いた傑作だと思います。そして、対岸のもうひとつの傑作が生まれました。
「その人はその人になっていくしかない」
ハナはそう感じ、歩き始めます。いい作品です。

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かたみ歌 朱川湊人

かたみ歌 かたみ歌
朱川 湊人 (2005/08/19)
新潮社
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<昭和40年代の歌とともに、紡ぎだされる不思議な話>

直木賞受賞作、名作「花まんま」と、この「かたみ歌」といった対になる代表作といってもいいと思います。

昭和40年代の東京の下町「アカシア商店街」。古書店の「幸子書房」や異界へと続いてるといわれるお寺の「覚智寺」。レコード店の「流星堂」などこの商店街に暮らす人々の不思議な奇妙な連作短編集。
収録作品は「紫陽花のころ」「夏の落し文」「栞の恋」「おんなごころ」「ひかり猫」「朱鷺色の兆し」「枯葉の天使」。

この中でわたしが好きなのは「夏の落し文」と「栞の恋」。そして最後にあっといわせる「枯葉の天使」「夏の落し文」では、ある日、電柱に貼られた不思議な文句「カラスヤノアサイケイスケアキミレス」の張り紙。これだけではまったく意味不明な言葉。しかし、これはこう読む「ガラス屋の浅井啓介、秋見れず」
すなわちこの短編の主人公のことなのだ。これだけで、もうゾクゾクしてしまいました。

不思議で怖い話ばかり。しかし、決して怖いだけではありません。「花まんま」と同様に妙な懐かしさとそれでいて温かさ、優しさがこの作品にはあります。代表的なのは「おんなごころ」の残酷さを見事に「枯葉の天使」でほのぼのと優しい気分にさせています。
そしてこの作品の中で使われているのが昭和40年代の歌の数々。「アカシヤの雨がやむとき」「黒猫のタンゴ」「ブルーシャトー」「モナリザの微笑み」。

あなたは何曲知っていますか。タイトルの「かたみ歌」はこうした歌を背景に物語が綴られていることによりつけられています。歌は世につれということを実感するとともに、実に懐かしい味なのです。
この商店街で不思議な物語の中心に絡んでいる「幸子書房」。この書店もちゃんと話を作っている。噂では異界との境界であるという「覚智寺」より、本当の境界は「幸子書房」にあるということを気付くはずです。

一話ごとの完成度は「花まんま」が良いと思います。しかし連作短編集ということも考えればトータルとしては「かたみ歌」が良い。
「花まんま」「かたみ歌」まさに作者の代表作であるのは間違いないようです。
朱川ワールドをじっくり堪能して下さい。
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鹿男あをによし 万城目学 

鹿男あをによし 鹿男あをによし
万城目 学 (2007/04)
幻冬舎

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<さあ、神無月だ。出番だよ、先生>

「鴨川ホルモー」で、読者を奇想天外な世界へ、引きずりこんだ作者の二作目です。
題名から変ですよね。しかし、題名もおかしいんですが、内容はもっと可笑しいのです。それでいて、引き込まれる。この作者、やりますね。二作目は、さらにヒートアップの面白本です。

大学院生のおれは、神経衰弱の烙印を押され、休暇代わりに奈良の女子高校へ産休の代用教師として赴任することになる。その高校は京都、大阪にも姉妹校を持ち、年に1回、大和杯という三校対抗のスポーツ大会が行われる。そんな時に、おれが出くわす、奇妙な出来事。彼の手に、日本が託されることになる。

単なる奇想なお話に終わらせなかったことが、いいんですね。剣道というスポーツを作品に取り入れていることが斬新。スポーツ小説でもあるんですよ。この作品の剣道の試合の緊迫感の見事さ。

京都の狐、奈良の鹿、大阪の鼠。それぞれの学校がシンボルにしている。
神様の気まぐれもあり、60年に1回遷される「目」の儀式。そして、大和杯の剣道の大会の優勝校に贈られる「サンカク」プレート。目とサンカクはどういう繋がりなのかは読んでみて下さい。
シンボルが役割を持って、日本を守っているなんて。神話や考古学にも長けた作者ならではの、ストーリーだと思います。

本当にばかばかしい話です。
しかし、奈良の鹿の可愛さと可笑しさ。話をしながら、糞をする鹿の身勝手さが本当に可笑しい。方や人間に対する皮肉もこめられています。

果たして、新任先生は日本を救えるのでしょうか。
ばかばかしい話に引き込まれてしまう、何ともコミカルであり、学校で出会う先生や一人の少女との別れの切なさ。ラストもいい、怪作、いえ快作です。

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その日のまえに 重松 清

その日のまえに その日のまえに
重松 清 (2005/08/05)
文藝春秋
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<永遠なんてどこにもない。死を題材に生を問う。落涙必至の傑作>

何気ない日常から、ある日突然、愛する人を失う人たちはどうするか。誰でも訪れる死、その日をあなたはどう迎えますか。

こんなに泣いた本はいつ以来だろう。しかも号泣でした。
とめどなく流れる涙。それでも読み続けなければいけない。それは重松作品を読む義務というものだろう。とっておきのラストがあるわけでもない。しかし、読んだ後、生きることや人生ってこういうものなんだなーと考えてしまうのが重松作品であると思います。
この作品も例外ではない。誰もが避けて通りたい「死」をテーマに暗く、重く、辛い作品ばかりです。
ここに収められた作品は、どの主人公たちも死を受け止めていくんですよね。自分がその日を迎えるまでどう過ごしていくのだろうか。

愛する人を亡くした人が読むと、「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」が情景のように、出てきて。その死を思い出しがながら、自分と重なり合いながら読んでしまうので、わたしはグチャグチャに泣いてしまいました。

わたしたちが敬遠する、「死」とはどういうことなんだろうか。それは「生」を思うことなんですね。
ちゃんと重松さんは答えを作品の中で用意しています。それは「考える」ことなんですね。昔を考える、今を考える、そして「その日」を考える。なくなった人たちも、残された人たちも。

永遠なんてない、いつか迎える「その日」を、わたしたちはどう迎えるのでしょうか。それも考えつつ、今をもっと、一日一日を大切なものとして受け止めていかなくてはと思います。とっても辛く、重い作品集です。一つひとつの作品が単独に泣けます。
しかし、重松さんは、ちゃんと最後に繋がるようにしています。
本当にうまい。ストーリーも文章も。流れるような文体と、美しい情景描写。会話の妙。まさに名人級のこの作品集をぜひ手にとってもらいたいと思います。

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しかたのない水 井上荒野

しかたのない水 しかたのない水
井上 荒野 (2005/01/26)
新潮社
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<6つのコースを泳ぐ男女の物語>

フィットネスクラブに集まる男女7人。受付嬢と関係を持つプレイボーイ。ひどい男を愛した女。新しく来た受付嬢と小説家になろうとする中年男。プールで泳ぐでもなく第6コースで歩く親子。そして新しい受付嬢。妻に逃げられたと噂になっている新藤コーチ。それぞれに関わりあいながらの大人の物語。

全編にあるのは新藤コーチの奥さん。フラメンコ教室のインストラクターである冴美さんの話。新藤コーチから逃げた!脇の話だと思っていたものが、最後の話で主役になる。
上手い!これぞ連作短編集。

フィットネスクラブを中心に交差する人生を井上さんが綿密に描きます。上手いんですよ。ちょっとの出会いを関連付けて。あっ、この人あの人じゃん。ここで出てくるか。そう思わせる作品です。
「手紙とカルピス」「オリビアと赤い花」「運動靴と処女小説」「サモワールの薔薇とオニオングラタン」「クラプトンと骨壷」「フラメンコとべつ名前」の6編。この中では「運動靴と処女小説」「クラプトンと骨壷」「フラメンコと別の名前」は秀逸。この中で特に関連があると思う3編です。

人それぞれの人生がある。そうした人が集まる場所を舞台にした恋愛小説です。
どの主人公もどうしようもないんですよね。
しかし決して卑屈でもじめじめしたものでもなく、淡々とスイミングプールを泳ぐように、書かれています。そうその人なりの6つのコース。
わたしは新藤コーチの奥さんの話が1番心に残りました。自分がその立場だったら…。世の中にはこうした経験のある人もいるのだろうなー。新藤コーチはあまりにも滑稽で悲しすぎる。

井上荒野さんは初めての作家でしたけどわたしは買いです。
ぜひ注目の作家さんの作品、一読を。

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さよならバースディ 荻原 浩

さよならバースディ さよならバースディ
荻原 浩 (2005/07)
集英社
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<マコ、メ、ミズ>

バースディとは東京霊長類研究センターのボノボ(ピグミーチンパンジー)。このバースディは人と会話ができる。「バースディプロジェクト」に関わる真。一緒に働く由紀に結婚を申し込んだ日、あろうことか由紀は飛び降り自殺をしてしまう。

何よりこのバースディがかわいい。真や由紀たちはバースディを自分の子どものように可愛がります。研究のために利用されるバースディがかわいそうになってきます。それがわかっていながら、愛情をもって接する真と由紀。その切なさも伝わってきます。

そんな研究も恋人由紀の飛び降り自殺というショッキングな出来事で暗転。ここからドラマはなぜ飛び降りたのかに変わっていきます。目撃者はバースディだけ。人と会話できる能力を最大限利用し、真相を究明しようとします。

研究対象という動物と人間のエゴ。真も悩みながら、真相にたどり着きますが…。切ないんですよね、本当に。
切なさと裏腹にバースディを大学部内をの権力争いの描き方や、安達先生と由紀との関係などもう少し枚数を使って欲しいかった。前半が非常に良かったと思ったのはわたしだけでしょうか。真相も予想どおり。途中でわかってしまいました。

真とバースディとの会話「マコ 、メ、 ミズ」というのがずっと残り続ける作品です。
動物を主人公とし、その愛情が痛いほど伝わってきます。本当に可愛い。かたや人間はなんて勝手なのだろうと思える作品でした。
しかし、荻原さんだけにもう少し重厚さを求めたい気がするのです。十分には楽しめる快作といったところでしょうか。

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永遠の出口 森 絵都

永遠の出口 永遠の出口
森 絵都 (2006/02/17)
集英社
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<こんなに懐かしく、胸が痛くなる小説はめったにない>

主人公紀子の小学校から高校までの幼年期から青春期、大人へ移行するまでの生活が描かれている。仲間はずれにした友達のこと。中学を前に分かれて行った友達のこと。自分がいじめに合い、はずれていったこと。崩壊する家族のひととき。そして、大人へと成長すること。永遠とは何なのか。永遠の出口、それは大人になってわかる事なのだ。

こんなに各章がそれぞれに味わい深い短編を読むように、切なく痛い、そして胸がキュンとする小説は少ないと思います。

この小説は最初に書いたように、成長とともに出会う、ひとコマや別れの情景や外れていった自分の感情や、初恋とも呼べる人との出会いと別れ、家族旅行、そして方向を決定付ける高校3年から卒業式の1日など、どれも粒揃いで涙し、胸が痛くなる小説です。

かといって、決してじめじめしたものではありません。青春とともに忘れ去っていった自分の姿とだぶって紀子という主人公を観ているからだと思います。
本当にダブるんですよね。仲間はずれにしたことやされたこと。仲間から外れていく過程など。そんな情景を森さんは見事に作品に出してくれました。

永遠はどこにもない。太陽だって命の限りがある。そのことを知った紀子は永遠という言葉の嘘に気付くのです。そう、それは大人になるっていうことなのですよね。
いつまでもこのままでいたい、いて欲しい。そう願いたいけど永遠はない。

だからこそ、大人になって、辛いことがあっても、限りある日々を大切に生きなくてはと、主人公はいっているような気がします。
「永遠の出口」とは「大人へ入口」なのですね。
作者は児童文学出身。そう意味では中学生ぐらいから大人まで幅広く読んでみてもらいたい作品です。
もう一度いいます。こんなに胸が痛くなる小説はめったにありません。
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東京DOLL 石田衣良

東京DOLL 東京DOLL
石田 衣良 (2005/07/29)
講談社
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<夢物語としか思えず>

まわりからGM(ゲーム・オブ・マスター)と呼ばれる天才的ゲームクリエーターはコンビニで一人の少女を次作のイメージキャラクターにスカウトとする。背中に翼のタトゥがある少女はGMの心を癒していく存在に。GMの会社は買収される危機に陥ることに。ヨリはGMを救うことができるのか。

何といえばいいのでしょうか、この小説。天才的GMのゲームを作りだす苦悩も描かれていますが、今ひとつピンとこないのです。巨大な富を手に入れ、おまけに魅力的なフィアンセもいる。なぜこの少女にのめりこむことになるのか。そこがもう一つなのです。

ほどほどの官能小説、男と女の心を描いた恋愛小説、企業買収問題も絡んだ経済小説。どれもあてはまるような内容で少し欲張りすぎではと思います。一つに絞ればいいのではとも思いました。極めつけはよりがもつ特殊能力。結局これがGMを救うことになるのだが…。

あまりにも現実離れした夢物語としか読めませんでした。
登場人物に感情移入することもなく、ただ淡々と傍観している第三者的な気分で読み終えました。ただ読ます筆力がなければ最後まで読まなかったでしょう。

石田作品は東京という都市の背景を描写するのに卓越した才能がある作家だと思います。都市の無機質さや無責任さを、その作品に投影しています。そしてこの作品もGMという、何一つ不自由のない、最高権力者の孤独とその舞台である都市を描くのに成功しています。
わたしは主人公を初めとする登場人物には、嫌悪感が…。先にも書きましたが、あまりにも現実離れしているからなんですよね。そうしたものがごちゃ混ぜになった小説であるがゆえ、のめりこめなかったのです。

今後もあきらめずに読むことは間違いない作家ですが…。わたしにとっては当たりはずれが大きい作家です。
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死神の精度 伊坂幸太郎

死神の精度 死神の精度
伊坂 幸太郎 (2005/06/28)
文藝春秋
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<シュールに淡々と滑稽に>

「死神の精度」「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「旅路を死神」「死神対老女」の6編で構成されている連作短編集。 1週間後に死ぬ、「可か否か」の調査をするのが死神の仕事。仕事をするときにはいつも雨が降る。人間に興味はない。ミュージックが好き。人間の感覚はない。こんな死神と人間の出会いが織り成す、感動の話。

この作品の成功は死神が独立していることです。人間の感情を持たず、あくまで淡々とシュールに自分の仕事を全うすること。それは、この作品のユーモアにつながっています。いい味なんですよ、これ。

死神を主人公とすることで明日をも知れない命だと読者に突きつけながら、与えられた人生を必死に生きるもの、あきらめた人生を生きるものなど様々な登場人物の中で結局、「生きることは素晴らしい」と読者に悟らせています。

もっとも一筋縄ではいかない伊坂作品。互いの短編が連鎖しあい、最後の短編であっといわせること間違いなし。この短編がなければ平凡な作品なんだけど。キーワードは「たいせつなものと時間」それが全編貫いていることに最終話まで読んでわかってきます。

そして、この作品が素晴らしいのは、一話一話の短編が、任侠小説であったり、恋愛小説、本格推理小説、ロードノヴェルであったりと、形にこだわっていない手法をとっていることです。もっともこれも死神を主人公にしていることで生きている作品なのです。

こうした伊坂作品の実験に読者が最終話までたどり着いたとき、唸らせられます。シュールに淡々と滑稽に死神はその仕事を全うします。いつしかこの主人公に愛着を持って見てしまいます。「死」に対して否をと願っていたのは、最初だけ。どうでもよくなるんですよ。明日がわかっているのは死神だけ。そんな人間が滑稽に切なく、やはり「生きているっていい」というのが実感できる小説です。

さまざまな小説の形を堪能してください。最後まで読んでください。特に「恋愛で死神」以降の3作は秀逸。そう、死神はすべてお見通し。だからこそ、切ない。そんな短編集をぜひ。
また騙されました。
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クライマーズ・ハイ 横山秀夫

クライマーズ・ハイ クライマーズ・ハイ
横山 秀夫 (2006/06)
文藝春秋
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<読み終えた瞬間こそ、クライマーズ・ハイの境地>

1985年、新聞記者悠木は、友人安西と谷川岳登山を約束するが、おりしも日航ジャンボ機墜落という世界最大の航空機の悲劇に遭遇することになる。このスクープに忙殺されることに。一緒に登れなかったことを悔やむが、安西も谷川岳には行くことなく、病院に運ばれていた。時はたち念願の谷川岳登山の果てに見たものは…。

もっとこの墜落という衝撃の中で日航関係者や被害者のことを書いているのかと思いました。
予想に反して、事故のことは舞台が新聞社だけに淡々と書かれていますが、新聞社ゆえのことです。この事故への怒りや、見てきたものにしかわからない現場の雰囲気が伝わってきます。

また横山さんの持ち味、「組織の中の個人の葛藤」がこの新聞社の中で、いかんなく描かれています。新聞は売れればいいのか?新聞社のモラルとは?スクープとは?真実とは?次から次にと読者に投げかけられてきます。

日本中が悲劇に哀しみ、生存者に涙し、日本航空への怒りが渦巻いた、暑い、熱い1週間の新聞社の内部をノンフィクションと間違うぐらいに熱く語られています。
そして、横糸がジャンボ機墜落なら、縦糸は友人安西の死。
「なぜ山に登るのか」「下りるために上るのさ」
この会話の謎が最後まで投げかけられています。そう意味では列記としたミステリー小説。
それぞれの人物が過去を持ち、過去を乗り越えるため、山を越えていく。人生には山を越えねばならないときがある。
そして、上り切った時、まさにクライマーズ・ハイ。極限状態を通り越して陶酔の境地になるという。そして次の高みへ向かうのです。

主人公の行いについて、賛否が分かれると思います。
「組織の中でどうなのか」
わたしはそれでも主人公の一途といっていいわがままを支持します。過去から未来へ前を向くための手段として。

お薦めします。違う側面から日航ジャンボ機墜落を扱ったこの小説。読みきったとき、まさにクライマーズ・ハイの境地。横山秀夫の最高傑作です。
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リトル・バイ・リトル 島本理生

リトル・バイ・リトル リトル・バイ・リトル
島本 理生 (2006/01)
講談社
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<少しずつ、少しずつ>

母と父親が違う妹ユウと3人で暮らす、橘ふみ。実の父は行方不明。大学を受験する時、母が2度目の離婚をしたことにより、大学進学を1年先に延ばし、アルバイトの生活を送っている。そんなふみの前に市倉周が現われる。

ふみの生活が淡々と描かれていきます。3人家族の生活もほほえましい。
彼女の環境は決して明るいものではない。
しかし、暗さは微塵もない。自分が置かれている状況を悲観することもなく、ただ少しずつ進んでいくだけ。

一人の青年、周との出会いが、少しずつ、ふみを変えていきます。今までに感じなかった包み込むような優しさと温かさ。それは父親に恵まれなかったふみにとってはまるで父親のように。彼との愛も少しずつ、少しずつ前進していきます。

書道の先生、柳さんの奥さんが亡くなって、ふみとの会話。
結婚する前にひとつの約束をした。「自分より長くいきてくれ」それが奥さんの願い。
柳さんはそれ以来、健康オタクになって、約束を果たした。
「どんな言葉にも言ってしまうと魂が宿るんだよ」

ふみはどんなことも言葉に出していえない。今までの生活がふみにそうさせている。
そんなふみを見つめる周のまなざしは本当に優しい。

明るい小説にしようと思っていた。「困難な状況に対抗できる手段は明るさ」と島本さんはあとがきに書いています。
そんな思いがいっぱい詰まった作品です。
少しずつ、少しずつ進んでいこう、笑いながら。
本当に前向きになれる小説です。おすすめです。
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池袋ウエストゲートパーク 石田衣良

池袋ウエストゲートパーク 池袋ウエストゲートパーク
石田 衣良 (2001/07)
文芸春秋
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<池袋を舞台に、疾走する少年たち>

今さらなのですが、読み終えました。石田さんの代表作。
これが石田さんの持ち味なのだろう。とってもスピーディーな文体が池袋の若者マコトにピッタリとはまっています。

池袋で果物屋を営む19歳のマコト。裏では池袋界隈のトラブルシューターでもある。次々と起きる事件を切れ味抜群の頭脳で解決し、信頼を得てゆく。事件の解決すると同時に仲間が増えていく。
「池袋ウエストゲートパーク」「エキサイタブルボーイ」「オアシスの恋人」「サンシャイン通り内戦(シヴィル・ウオー)の短編4作。

池袋のキングGボーイズのタカシ、引きこもりの和範、ヤクザのサルと個性的な面々がマコトとともに事件を解決していくが、それぞれが事件に関わっていくことがきっかけで仲間になっていきます。
抜群の信頼を得るマコト。彼が本当に魅力的でかっこいい。その分強烈すぎて、脇が弱い面も。なんせ、ある事件がきっかけで聞くのはクラシック音楽のみ。仕事は果物店。相談を受けたら引き受けてしまう、人情家なんです。

そんなマコトも第4話では恋に落ちる。またこれがいい。マコトと仲間の成長が一作ごとに書かれています。これは続編狙いであるのはいうまでもない。そして、あらかじめTVドラマ化を狙ったかであるかのよう。
この文体はとっつきにくい感もあると思うが、読むに連れてピッタリあってきます。池袋を疾走する少年たちにピッタリはまっているのです。

あっという間の読了でした。
またマコトに会いたい。シリーズ物として期待できそうです。石田さんの策略にまんまとはまった感あり。

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一瞬の風になれ 第一部-イチニツイテ- 佐藤多佳子 

一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ-- 一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
佐藤 多佳子 (2006/08/26)
講談社
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<速くなる。もっと、速くなる>

神谷新二と一之瀬連は、親友同士。揃って、春野台高校に入学する。そこで見た連の走りを追って、陸上部に入部する。4継(400mリレー)の虜となる。天才ランナー連に憧れ、ひたむきに走ることを追い求める新二。やがて、4継という競技にとりつかていく。

サッカーというスポーツでは肝心なところで、ミスをしてしまう、新二を陸上にひき込むのは、一之瀬連。中学時代、陸上関係者にその名を認められたにもかかわらず、決して自分を出さず、マイペース、決して、交わろうとしない連。その走りを見て、陸上部に入ることを決意した新二。

そんな二人が、陸上では有名ではない高校を、徐々に引き上げていきます。そして、最強鷲谷高校の仙波と高梨。
それぞれの家族と生活や、陸上を通じて、育まれる友情や、先生の思いやり。
わたしはみっちゃんこと三輪先生が好きだなー。守屋先輩も実に優しく、風水好きの浦木などそれぞれのキャラが立っています。

連と新二の友情も泣かせます。強圧的な合宿から、脱走する連を探す新二たち。見つけて空を見上げると、無数の星たち。そして、新二は言うんです。
「逃げるな。一番みっともねえ」
こてこてのスポーツと友情小説にもかかわらず、なぜかこんなシーンに魅かれていくんです。佐藤さんは、実に上手いです。

そして、連のように走ることを追い求めることが、いつしか、連より速く走りたいと思うようになるんですよね。親友であり、ライバルの連。この二人の関係がまたいいんですね。どんどん、陸上の世界にのめりこむ新二。読むわたしたちも引き込まれていきます。

春野台高校陸上部の4継走者たちの今後はどうなるのでしょうか。そして、ライバル達との関係や恋や友情、家族。いいなー、本当に次が早く読みたくなる、一部から読者をのめり込ませる傑作スポーツ小説であることは、間違いありません。

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風の影(上) カルロス・ルイス・サフォン

風の影〈上〉 風の影〈上〉
カルロス・ルイス サフォン (2006/07)
集英社
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<あの本は、もう何年もまえから、あそこでぼくを待っていた>

1945年、内戦の傷の癒えないバルセロナ。10歳のダニエルは父に連れられ「忘れられた本の墓場」に向かう。そこで「風の影」という1冊の本と運命的ににめぐり合う。この本がダニエルの10年間に影響を与えることになる。

いやー、面白いです、この作品。
冒頭から、ぞくぞくしてきます。1冊の本とめぐり合ったダニエル。そこから、作者と本の謎を追いかけることになります。作者カラックスの数奇な人生、そしてこの「風の影」を追うなぞの男や、うさんくさいフメロ刑事。登場人物それぞれが、作者フリアン・カラックスに絡んできます。

そうした、カッラクスを辿る物語と平行して、ダニエル自身の物語も綴られていきます。
これは「風の影」をめぐる、作者カラックスと偶然手にした本の読者のダニエルの2人の男の物語。
作者に何が起きたのか。徐々に暴かれている過去がダニエルの現在と交差してくるのです。これで面白くないわけがないでしょ。

内戦の傷を抱えながら、当時のバルセロナの町の景色がすごくいいんです。特に朝の描写は最高です。行ってみたい場所ですねー。

さて、本好きにはたまらない設定とミステリーの面白さ。そして、ダニエルの成長譚。さまざまに楽しめます。
そして、それぞれの登場人物の濃さは一体、何なのでしょう。
フリアン・カラックスとダニエルの運命はどう交わるのか。それぞれの登場人物との関係はどうなっているのか。
噂どおりの面白さ。もう1ページからノンストップ本といっていいでしょう。
これは続きを読まなくてはいけない1冊です。

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ラッシュライフ 伊坂幸太郎

ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)
(2002/07)
伊坂 幸太郎

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文庫も出版されていますが、やはり親本を。それは表紙にもエッセンスが詰まった作品だからです。表紙はエッシャーの騙し絵。この絵のごとく、読者をまんまと騙す(?)伊坂さんはすごい。そして第1作「オーデュボンの祈り」ともリンクしています。

傲慢な画商、こだわりをもつ泥棒の黒澤、リストラで途方にくれ、野良犬と町をさまよう豊田、お互いの配偶者を殺そうとするサッカー選手の青山とカウンセラーの京子、新興宗教の教祖の解体に立ち会わされる河原崎。5つの物語が進んでゆく。

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