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クライマーズ・ハイ 横山秀夫

クライマーズ・ハイ クライマーズ・ハイ
横山 秀夫 (2006/06)
文藝春秋
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<読み終えた瞬間こそ、クライマーズ・ハイの境地>

1985年、新聞記者悠木は、友人安西と谷川岳登山を約束するが、おりしも日航ジャンボ機墜落という世界最大の航空機の悲劇に遭遇することになる。このスクープに忙殺されることに。一緒に登れなかったことを悔やむが、安西も谷川岳には行くことなく、病院に運ばれていた。時はたち念願の谷川岳登山の果てに見たものは…。

もっとこの墜落という衝撃の中で日航関係者や被害者のことを書いているのかと思いました。
予想に反して、事故のことは舞台が新聞社だけに淡々と書かれていますが、新聞社ゆえのことです。この事故への怒りや、見てきたものにしかわからない現場の雰囲気が伝わってきます。

また横山さんの持ち味、「組織の中の個人の葛藤」がこの新聞社の中で、いかんなく描かれています。新聞は売れればいいのか?新聞社のモラルとは?スクープとは?真実とは?次から次にと読者に投げかけられてきます。

日本中が悲劇に哀しみ、生存者に涙し、日本航空への怒りが渦巻いた、暑い、熱い1週間の新聞社の内部をノンフィクションと間違うぐらいに熱く語られています。
そして、横糸がジャンボ機墜落なら、縦糸は友人安西の死。
「なぜ山に登るのか」「下りるために上るのさ」
この会話の謎が最後まで投げかけられています。そう意味では列記としたミステリー小説。
それぞれの人物が過去を持ち、過去を乗り越えるため、山を越えていく。人生には山を越えねばならないときがある。
そして、上り切った時、まさにクライマーズ・ハイ。極限状態を通り越して陶酔の境地になるという。そして次の高みへ向かうのです。

主人公の行いについて、賛否が分かれると思います。
「組織の中でどうなのか」
わたしはそれでも主人公の一途といっていいわがままを支持します。過去から未来へ前を向くための手段として。

お薦めします。違う側面から日航ジャンボ機墜落を扱ったこの小説。読みきったとき、まさにクライマーズ・ハイの境地。横山秀夫の最高傑作です。
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