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クローバー 島本理生 

クローバークローバー
(2007/11)
島本 理生

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あまりに、仕事が忙しくて、全く読めていません。すっかり読書量が落ちてしまいました。しかし、やっと、落ち着きつつあります。待ってくださった皆さんのために(笑)、いい本を紹介していきたいと思いますので、見放さずに付き合ってくださいませ。
というわけで、今回から、少しレイアウト変えてみました。なんせ、ネタバレがあまりに多いので。

ワガママで思い込みが激しい、女子力全開の華子。双子の弟で、やや人生不完全燃焼気味の理科系男子冬治。今日も今日とて、新しい恋に邁進せんとする華子に、いろんな意味で強力な求愛者・熊野が出現。冬治も微妙に挙動不審な才女、雪村さんの捨て身アタックを受け・・・・・・騒がしくも楽しい時は過ぎ、やがて新しい旅立ちの予感が訪れる。【角川書店HP】

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大きな熊が来る前に、おやすみ。 島本理生

大きな熊が来る前に、おやすみ。 大きな熊が来る前に、おやすみ。
島本 理生 (2007/03)
新潮社
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<私と彼の中にある、確かなもので、悲しみを越えて行こう>

久方ぶりのレヴューです。どうもこのところ、大スランプで、読書も感想もできないまま。
この作品は読了して3週間も経っているので、内容を忘れつつありますが、思い出しながら書きますね。

さて、久しぶりの島本さんでした。前作「ナラタージュ」が非常に良くて、女性の心理描写が実に巧みな作家さんだと思いました。
そして、この作品、島本理生という作家の成長を感じる1冊と感じつつも、怖い恋愛小説だったなーと思います。

「大きな熊が来る前に、おやすみ。」…徹平と暮らし始めて、もうすぐ半年。手放しで幸せという気分にはなれなかった。
「クロコダイルの午睡」…試験の打ち上げ会に、苦手な部類、都築新がやってきた。それからずうずうしくも、霧島の家に、ご飯を食べに来るようになる。
「猫と君のとなり」…学生時代のバスケ部の顧問だった先生のお通夜の後、酔っ払って動けなくなった、後輩、荻原を自分の部屋へ連れてくることに。

この三話の中編が収められていますが、共通するのは、恋愛の危うさと幸福とはどういうことかということです。
「大きな熊…」では父から受けた、過去の思い出をベースに、徹平の中に父を見ているんですね。そして、どうぢても忘れることのできない徹平との大ゲンカがずっと、尾を引いているんです。
言わば、忘れられない暴力の傷跡なんですね。それがどうしても結婚に踏み込めないんです。

そして「クロコダイル…」のずうずうしい、都築新。こいつ、いいところのお坊ちゃま的性格で、ずけずけモノを言うんですね。そんな都筑に、徐々に魅かれていくんですけど、こいつの暴言についに、堪忍袋が切れてしまうんです。
それが、とっても怖いんです。

一番ほっとさせられる「猫…」。ずっと先輩のことが好きだったと告白する荻原君。猫を通して、昔の彼との思い出をはさみつつ、徐々に荻原君との恋愛に踏み込んでいきます。
三話の中で、一番安心感があり、ほんわかとさせられます。

三話のタイトルの付け方が絶妙です。お気づきでしょうけど、動物がベースなんですね。そして、その動物の特徴が見事に話の中に絡まっているんですねー。タイトルにもちゃんと意味があったり。
この辺が上手いんです。

踏み込めない、踏み出したい、そして踏み始めたい恋愛模様を見事に島本さんは、作品の中に出しているんではないでしょうか。
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ナラタージュ 島本理生

ナラタージュ ナラタージュ
島本 理生 (2005/02/28)
角川書店
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<お願いだから、わたしを壊して。あなたにはそうする義務がある>

高校卒業から1年。「母校の演劇を手伝って欲しい」と葉山先生から頼まれる。葉山先生こそ泉にとってかけがえのない男性だった。しかし、葉山の気持ちを知り、別れる決心をする。そうした時、演劇を手伝ったことが縁で、小池という大学生と付き合うことになるが泉の気持ちは葉山先生から離れられない。

心が痛く、切ない。こんなにこれでもかと攻めて来る小説にめったに出会えません。あきらめかけてはまた芽生えてしまう恋心。そうした泉の気持ちと行動に涙します。

浴室で葉山の髪を切るシーンでは息苦しいようなドキドキ感と切なさ。別れの駅のシーンで泉が再び帰ってきて、号泣する場面。そして、年を経て偶然であった葉山の知人との話のラスト。

お互いの気持ちが分かり合えたときの泉の狂おしいばかりの言葉。これで最後だからもう会えないからと切ない気持ちが一気に噴出します。「わたしを壊して。あなたにはそうする義務がある」

小池とのつかの間の恋。葉山に気持ちが行っている小池は泉を引き止めるため、強引になってきます。最初の方のとってもいい人だった小池は泉との恋でだんだん性格が悪くなるんです。これも若さを描いています。

もう一人のダメ男、葉山。基本的に優しさがある人なのでしょうけど、自分の気持ちとは裏腹に、ある事件が理由により妻への思いを断ち切れない。だったら、泉に電話なんかしなければいいのにと思いますがこれも恋のなせる技。泉が必要なんですね。ずるい男ですが、なんとなくその気持ちも分からないでもない。

恋をし、焦がれる思い。待つ思い。そして別れの悲しさの中で、それでもあの人しかいないと思う泉の気持ち。切ないです。

恋の本質を切なく書ききった、島本さんはとんでもない才能をもった作家です。
すごい小説です。わたしにとって、こんなに心に残る恋愛小説は初めてです。

恋をしている人、これから恋をする人、恋をしていた人、恋をしたい人、全ての大人に読んでいただきたいなー。この作品の中にきっとあなたもどこかにいると思います。
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リトル・バイ・リトル 島本理生

リトル・バイ・リトル リトル・バイ・リトル
島本 理生 (2006/01)
講談社
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<少しずつ、少しずつ>

母と父親が違う妹ユウと3人で暮らす、橘ふみ。実の父は行方不明。大学を受験する時、母が2度目の離婚をしたことにより、大学進学を1年先に延ばし、アルバイトの生活を送っている。そんなふみの前に市倉周が現われる。

ふみの生活が淡々と描かれていきます。3人家族の生活もほほえましい。
彼女の環境は決して明るいものではない。
しかし、暗さは微塵もない。自分が置かれている状況を悲観することもなく、ただ少しずつ進んでいくだけ。

一人の青年、周との出会いが、少しずつ、ふみを変えていきます。今までに感じなかった包み込むような優しさと温かさ。それは父親に恵まれなかったふみにとってはまるで父親のように。彼との愛も少しずつ、少しずつ前進していきます。

書道の先生、柳さんの奥さんが亡くなって、ふみとの会話。
結婚する前にひとつの約束をした。「自分より長くいきてくれ」それが奥さんの願い。
柳さんはそれ以来、健康オタクになって、約束を果たした。
「どんな言葉にも言ってしまうと魂が宿るんだよ」

ふみはどんなことも言葉に出していえない。今までの生活がふみにそうさせている。
そんなふみを見つめる周のまなざしは本当に優しい。

明るい小説にしようと思っていた。「困難な状況に対抗できる手段は明るさ」と島本さんはあとがきに書いています。
そんな思いがいっぱい詰まった作品です。
少しずつ、少しずつ進んでいこう、笑いながら。
本当に前向きになれる小説です。おすすめです。
プロフィール

よし

Author:よし
本好きですが、読むのは遅いです。読書メーターやってます。

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