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あなたと、どこかへ。

あなたと、どこかへ。 eight short storiesあなたと、どこかへ。 eight short stories
(2005/05/26)
片岡 義男甘糟 りり子

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世はガソリン高騰時代に突入。第三次石油危機とも囁かれています。そんな時代に何と罪作りな本を読んだことか。本当に、この作品集を読むと、車でどこかに行きたくなるから不思議。
著名な作家さんや、今まで読んだことがない作家さんだとかありましたが、やはり、感想はどこかに行きたい。さあ、誰と?それが問題だ。

ここではない、どこかへ。あなたと、いっしょに。――ドライブ・シーンを用意することをただひとつの共通したモチーフとして、8人の短篇小説の名手が挑んだ8つの愛の情景を収めた傑作短篇アンソロジー。恋人と、家族と、妻と、あるいはたったひとりで……状況はさまざまですが、ふたりを乗せたクルマは、走り出します。その道がどこへ続こうとも、人生は続きます。思い出も、夢も、喜びも、悲しみも、その先の道へと向かいます。

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LOVE or LIKE

LOVE or LIKELOVE or LIKE
(2006/07)
石田 衣良、中村 航 他

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<男性作家が紡ぐ六つの恋愛小説>

あまりに忙しくて、レビューが停滞してしまいました。と、いっても地道に本は読んでいますので、ご心配なく。誰も心配してないか(笑)。この作品集、久しぶりに図書館に行き、読み始めたらはまってしまい、借りたのですが思いのほか良かったです。

内容(「BOOK」データベースより)
男女が出会うと、いろいろな感情が生まれる。気になる、好き、愛しい、せつない…。友だちが恋の対象になるのは、どんなときだろう?転校生への憧れ、再会した同級生への複雑な感情、文通相手のまだ見ぬ異性へのときめき―。微妙な機微を、6人の実力派男性作家が描く恋愛アンソロジー。【BOOKデータベースより】)


なんといっても、このアンソロジーは、6人の男性作家による競演というところが凄いんですね。覆面の有名作家を含む6人の作品。友だちから始まる愛の形。なかなか、アンソロジーもあなどれません。わたしとしては、中村航さん、中田永一さん、真伏修三さんに出会えたことが、嬉しかったのです。アンソロジーって、作家さんとの出逢いが楽しめて、いいもんですね。第一弾の「I LOVE YOU」も読まなくてはと思っています。

さて、この作品集。個人的な好みもあろうが、「なみうちぎわ」、「ハミングライフ」、「DEAR」が抜きん出て、私の好みの作品でした。それではそれぞれの作品の解説と感想を短めに。

「リアルラブ?」石田衣良
同じ大学、同じバイト先に勤めるヤスとカナコ。二人が付き合い始めるのには、時間はかからなかった。しかし、二人の恋する人はそれぞれ違う相手。二人が憧れの先には現実が。のっけから、かなり引き気味な内容。でもまあ、こんな恋愛もありかな。年上のマダムと家庭もちのマスター。二人の恋愛の対比が絶妙ですが、やっぱり、いきなりのシーンに引きました。

「なみうちぎわ」(中田永一)
家庭教師をしていた時、水難事故で3年間眠りつづけ、目覚める。その教え子は、毎日、通ってきてくれたという。その教え子との恋愛への過程と、事故の真相は。いやー、面白い。この作者、どうやら乙一さんらしいのだが、わたし乙さんの作品も読んだことがない。ミステリー要素たっぷりの切ない恋愛小説です。切ないといいつつ、幸せな気分にも。

「ハミングライフ」(中村航)
昼休み行く公園。そこには猫が。餌をやるうち、そこの木の根元に洞があることに気付き、手紙をやり取りすることに。恋の始まりがこんなに素敵とは。なかなか、いい感性だよな、この作者。読まず嫌いはやめなくてはと思いました。

「DEAR」(本多孝好)
12歳の時の花火大会で20歳での再会と、池に捨てた恋の真相を明らかにして、はるかは去った。そしおて、20歳、同窓会で出会った三人はあの池に向う。話の展開が絶妙で、上手すぎる。思わず、最初に戻って、読んでしまいました。幼いときの憧れと、現実が切なすぎる名編です。

「わかれみち」(真伏修三)
転校生に恋してしまうのだが、思いがけず、彼女の方から誘われることに。1回きりのデートが、生涯の思い出になる。そして、彼女の日傘が。
これまた、切ない話ですね。でも彼女は彼の中にしっかり生きている。こんな、場面って、生涯の中にありますよね。ここまで劇的ではなくて、自分の恋愛を思い出すから不思議。本の効果ですよね。

「ネコ・ノ・デコ」(山本幸久)
アンティークの店の壁をオープンスペースにし、希望を募ったが、そこに現われたのは、有名作家。それは、いけてなかった同級生。その彼女は見違えるような女性に変身していた。それだけでは済まず、彼女は私の過去にも踏み込んでくるのだが。一生懸命働いて、掴んだささやかな店。それを否定するように現われた同級生の対比がこの話のキモですね。ただ、恋愛小説と言えるかは、疑問。もう一つの感ありです。

という具合で、最初と最後の話がいまいちでしたが、あとの話はとってもいいです。幼い頃の憧れ、初恋、愛しさなどとっても胸がきゅんとする様な話なんですね。これを、男性作家が書いたというところがまたいいんです。わたしは、「なみうちぎわ」の小太郎と「DEAR」の3人組にやられてしまいました。これも青春の1ページかな。若いって何とすばらしいことか。そして、恋愛の素晴らしさよと思える作品集です。
サクサク読めますので、お気に入りの作家を見つけるのもいいのでは。アンソロジーの楽しみはここにある。満足でした。
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よし

Author:よし
本好きですが、読むのは遅いです。読書メーターやってます。

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