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ハブテトル ハブテトラン/中島京子

ハブテトル ハブテトランハブテトル ハブテトラン
(2008/12)
中島 京子

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わたしにとっては、ほぼ地元なのでご当地小説ですね。
近くで見ることのできる風景が何とも懐かしく感じられました。そして、帰りたいとも。
この小説を書いてくれた、中島さんに感謝したくなりました。中島さんも舞台の松永にいらしてたんですね。どこかで、会っていたかも。そんなことを考えると嬉しくもなりました。

登校拒否になった小3の大輔は、母の故郷・広島県の松永に転校。穏やかな瀬戸内海の町と人に出会い、元気を取り戻した大輔の胸にある思いがわきあがってくる!【ポプラ社HPより】

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建てて、いい? 中島たい子 

建てて、いい?建てて、いい?
(2007/04/06)
中島 たい子

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<居場所が欲しい>

初読みの作家さんです。この作家さんも良かったですねー。文章も上手いし、ストーリーもなかなか読ませます。この方の作品、独特のテーマばかり。がぜん、注目の作家さんです。

独身女、家を建てる。30代半ばの独身女性はある日、重大な決意をする。それは、家を建てること――。仕事よりも、恋よりも、結婚よりも、家……それは正しい女の生き方ですか。
別れて1ヵ月以上たった彼から突然届いた「宅急便」。はたして中身は……?傑作短編「彼の宅急便」同時収録。【講談社HPより】


嬉しい事に予想に反して、面白かったです。内容は、↑のとおりなんですが、家を建てようとする過程が何とも潔く、カッコいいんですね。きっかけは、アパートの階段から転げ落ちたこと。そして、男と結婚すれば、こんな生活から脱出することができると、合コン、見合いなどをするのですが、上手くいかない。自分の居場所はどこなのかと迷ううち、「家、欲しいな」と思ってくるのです。
「空間に囲まれている、独立した建物。個体を専有して暮らす私」そう思った瞬間、今までの悩みが嘘のように晴れていきます。見合い相手の福島さんが、建築士だったこともあり、相談をするのですが、世界には居住するための素晴らしい家がたくさんあることを知っていきます。

「家族のための家もあるし、独身のための家もある。誰が建てたっていい」という福島さん。その言葉に目から鱗。建てる決心をする。「人が住むところ、私が住むところ、それが家」と。
これ、けっこう分かるんですね。なるほど、なるほど、うんうんと頷きながら読んでしまいますが、やはり、自分の実際の家を思ってしまいますね。理想の家を手に入れたいと思いながらも、なかなか手に入らないのが現実かな。

それから、寝かせてある、父の土地を譲り受け、いよいよ現実化していきます。
家族の反応も面白い。「何、バカなことをいっているのか」という雰囲気が、もう、自分が家を建てるかのようなミーハー気分。本当に人柱にしてやろうかという主人公に笑いました。

しかし、大変面白かったのですが、もう少し家が建つ過程とか、家のために頑張る真里の姿をもっと書いて欲しかったなー。そうすれば、もっともっと、共感できたかもしれません。

さて、もう一編の「彼の宅急便」もまた面白いです。別れた彼からの宅急便を待つ、心理描写が絶妙です。こちらも大変面白いですね。まあ、この展開ですから、ラストは予想できますねー。でも上手いですよ、これ。

初読みの作家さんでしたが、本当に上手いと感心しました。
自分の居場所は一体どこなんだろう。自分にとっての頑張れる下地は、どこなんだろうと考えさせられる作品でもあったのです。
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プリズム 野中 柊

プリズム プリズム
野中 柊 (2007/06)
新潮社
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<大切なものほど、こわれやすい>

何だかバレンタインデーを境に無性に恋愛小説が読みたくなるから不思議。この作家さんも初読みです。典型的な不倫小説といったところなのですが、この作家さん、じつに展開が早く読ませる。読者を引き込む力量があると、わたしは見ています。

大切なものほど、こわれやすいのだろうか。たとえば、優しい夫のいる温かい家庭。でも、私の心はもうそこにはない。始まりは理由もなく、きっかけがあっただけ。私は通う。あの人の部屋へ。恋しい人は夫の親友だった……。三十代の女性が迷い込む、愉悦と裏切りの世界。身に覚えがないとは言わせない、スリリングな恋愛小説。【新潮社HPより】


冒頭にも書きましたが、実にこの作家さん、物語に引き込ませる力量がある作家さんですね。展開がスピーディー、それは短いセンテンスを使い、主人公の心の葛藤を描いているからでしょうね。だから、読み手にその感情がストレートに伝わってきます。
例えば、こんなところがあります。
「時は流れる。音もなく。とどめようもなく。」ね、何となく上手いでしょ。

物語は、母の葬儀後の片付けから、始まります。
帰るところを失った主人公。なぜかというと、母と父は離婚。それぞれが再婚していて、子供もいる。主人公波子は、8才下の弟と13才下の妹がいる。優しくまじめな医者の夫と結婚もしている。と、家族小説のような展開ですが、これが不倫小説。何と波子は、夫の親友の高槻さんと不倫をしている。しかし、その代償は?
という、ベタな展開なんですが、わたしは飽きることなく読み終えましたね。

この家族の環境が、波子を救い出してくれるんですね。ラストの梨香が持ってきたプリズム。不覚にも泣いてしまいました。
そして、夫を決して責められない、自分。その心の葛藤が、何ともいい感じで書かれています。そして、ラストの決意。

女性作家さんだよなー。書き方や道具の使い方。そして料理ずきなんでしょうね。随所にでてくる料理シーンが、とっても美味しそうで。
ただ主人公が不倫相手と別れる決心をするところがもう少し、丁寧に描いて欲しかった気もするんですけど、まぁ、それはいいでしょう。
ありあまるテクニックとラストで補っているとわたしは、思います。
またお気に入りの作家さんができました。
ただ、バレンタインデーには読む本ではないようです(笑)
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結婚写真 中江有里

結婚写真 結婚写真
中江 有里 (2006/11)
日本放送出版協会
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<誰かが幸せを運んでくるんじゃなく、幸せは自分の中にある>

この作品は「ナナメモ」のななさんのレビューで知り、読んでみました。
作者中江さんは、ご存知のとおり、女優、司会業に大忙し。おまけに庁読書家。そんな中江さんの小説デビュー作です。

「結婚写真」…満は中学2年の時、友だちからカラオケボックスでの出来事から周囲にシカトされる。そんな窮地を救ってくれたのが母の恋人林さんだった。母、和歌子は夫と別れて以来、仕事に恋に子育てに頑張ってきた。そして、満と一緒に記念の結婚写真を撮ることにした。
「納豆うどん」…父の家業は弁当屋。そこにアルバイトにやってきたのは、中学の頃、辞めていった元副担任の教師、桂田だった。一緒に「頭のよくなる弁当」を考えることに。

テーマは「幸せのかたち」。「結婚写真」の家族は、夫と別れ、新しい家族、恋を生きようとする親子。「納豆うどん」は、ある日突然、口が利けなくなった母と自由奔放に生きてきた父。そんな中で、元教師と出会い、家族の幸せ、生きるという幸せを感じ取ることになるんですね。

どちらも、とってもいいお話です。記念に撮った「結婚写真」をずっと、ある場所に保管していた満。痛いほどの中学の思い出と秘密。でも、母、和歌子共々、一生懸命に生き、成長していくんですね。
一方、「納豆うどん」。しゃべらない母にうどんの作り方を教わるんですが、ここが結構泣ける。そして、最後も爽快かも。

不満は、「結婚写真」でなぜ、林さんの心が母から離れてしまったのかというような、細かい描写が不足しています。やはり、デビュー作だからというのもありますよね。しかし、中学、高校時代の多感な女の子の心情を見事に表現していると思います。
わたし的には水準以上。

さすが、才女。次の作品は書かれないのでしょうか。ぜひ、書いていただきたいなー。

テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

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Author:よし
本好きですが、読むのは遅いです。読書メーターやってます。

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