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窓の魚/西加奈子

窓の魚窓の魚
(2008/06)
西 加奈子

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気がつけば、前回更新から10日以上たってるし…。読んだ本は、結構、あるんですがなかなか、PCに向き合うことができません。
今後もこういうペースになっていくとは思いますが、よろしくお願いします。感想も短くなっていくと思います。トホホ。

秋のある日、二組のカップルが温泉へ向かう。男の子のようなナツ、つるりとした肌のアキオ。明るく派手なハルナ、ぶっきらぼうなトウヤマ。一緒にいるのに違う現実を見る四人にまとわりつく、不穏な影。裸になっても笑いあっていても、決して交わらない想い。大人になりきれない恋人たちの一夜を美しく残酷に描いた著者の新境地。【新潮社HPより】



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しずく 西加奈子 

しずくしずく
(2007/04/20)
西 加奈子

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<テーマは女どうし。笑えて切ない6つの物語>

久しぶりの西加奈子さんです。『通天閣』を読んで以来、一年ぶりでしょうか。と、思っていたら、新作の発売。それも2ヶ月連続刊行というから、西ファンにとっては嬉しいですね。テーマは「女の生きる道」だそうで、これは楽しみです。

十年ぶりぐらいで偶然再会した幼なじみ。なぜか彼女と二人で、ロスへ旅行することに(ランドセル)。会えば殺意を覚える相手、マリ。三十四歳の私にできた、バツイチだけど素敵な恋人の、七歳の娘だ(木蓮)。私たちは弱くて、かっこ悪くて、情けなくて。それでもきっと、大丈夫――。少し笑えて、結構せつない、「女どうし」を描く六つの物語。『さくら』『きいろいゾウ』の著者、初の短編集。【光文社HPより】


この短編集は著者初の短編作品集。「さくら」の感動や「通天閣」の構成の上手さを期待すると、ちょっぴり物足らないかも。しかし、この作品集はとっても味のある、短編集だったのです。

「ランドセル」…小学校の幼馴染と偶然再会し、勢いのまま、疎遠になるが30歳を越えたある日、二人は偶然再会する。勢いのままロサンゼルスに一緒に旅行をすることに。大人になって、忘れていた思い出が蘇ってくる。
「灰皿」…長年連れ添った夫を亡くしたおばあさん。、思い出のある家を貸し出すことになった。入居してきたのは小説家。おばあさんと若い女性を描いた作品です。
「木蓮」…なぜか彼と元妻の娘を預かることになった。この娘がどうもかわいくない。どうにかこうにか感情を抑えつつ、付き合うも最後に爆発させることに。
などとっても優しい話が6話。

表題作はその中でも、少し違うようですが、いちおう女同士の話。いろんな形の女同士が描かれています。幼なじみ、老人と若い女性、親と子、友だちなどなど。どれも、いいですねー。
西さんの面白いのは、会話が絶妙ですね。「灰皿」の若い小説家小説の内容は引きましたが、若い女性の話を聞くうち、亡き夫との思い出がよみがえってくるくだりなど実に上手いです。そして、ジーンと来るんですね。

私が好きなのは、「木蓮」。憎まれ口ばかりで、全然可愛くないんですよね、この子。しかし、ある言葉をきっかけに自分の幼い頃の思い出がよみがえります。そして、ラストはうまいです。絶妙だとわたしは思いますね。それにしてもこの作品、わたは可笑しくて何度も吹いてしまいました。この娘にハラハラさせられる、心理が絶妙ですね。

最後の「シャワーキャップ」もなかなか、いい。母と子の関係が実にいい。性格も違い、母の行いにイライラする子。しかし、そんな母親が憎めないし、好きな主人公。やがて、父との若い時の日々が語られ、自分の今の悩みが少しずつ、ほぐれてくるんですね。

こんな「女どうし」の関係を可笑しく、切なく描いています。どの作品も粒揃い。長編もいいですが、短編も上手いです、この方。
カバーデザインもとっても可愛いですよね。作品もカバーにピッタリとして、思わず、にやりとなります。
優しく、笑えて、ちょっと切ないこの短編集。
西加奈子という作家を知るのはこの作品からでもいいでしょう。ぜひぜひ。
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さくら 西加奈子

さくら さくら
西 加奈子 (2005/02)
小学館
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<Your Love's put me at the top of the world>

桜が散る季節にその犬と出会った。だから名前は「さくら」。長谷川家と愛犬さくらと過ごした日々がゆっくりとゆっくりと描かれていく。

最初、この作品は愛犬さくらを中心にした家族、動物小説と思っていました。それがまんまと外れてしまいました。
長谷川家の歴史が少しずつ少しずつ、描かれていきます。

格好良すぎて、聡明な兄。誰よりも可愛くて美しい妹。優しい父、美しい母。そんな長谷川家がだんだんと崩れていきます。
崩れていくまでが結構長いので、中だるみの感がありますが、辛抱して読み進めてください。

前半のミキに性教育を施す、お母さんの言葉が非常に感動します。
最後は「ミキ、生まれてきてくれて、有難う」と結ぶんですが、これが、いいんですよ。

兄の恋人矢嶋さんからの手紙が来なくなってしまいます。そこら辺りから物語は急転回に。本当にビックリしてしまいました。
兄の事故から崩壊していく家族。そしてすべてが分かってしまう主人公、薫。母はどんどん、太っていき、アルコール中毒、父は精神的に疲れ、家を出てしまう。
しかし、それも日常の中に横たわっているんです。それを見つめているのが、愛犬さくら。

父が帰ってくるところから、物語は始まります。それにあわせて、主人公が帰省します。
そして、ラストはどきどきも。
いい作品です。本当に上手い作家さんです。
真実が明らかになったとき、涙が…。どうしようもない、やるせない気持ちになります。
しかし、ちゃんとラストでこれからの長谷川家も示唆しており、悲しい物語に希望があるんですね。

本当に作家、西さんの上手さなんでしょうね。どんな出来事も日常の中にあるというメッセージ。だからこそ、淡々と丁寧に長谷川家の出来事を書いていったんですよね。
そして、キャラがいいんです。長谷川家はもとより、父の友だちのサキコさん、ミキの友だちの薫などなど。それぞれが物語にしっかり絡んでいます。

ぜひ、この家族小説を読んでください。読み終わった瞬間、ため息が出てしまうような作品であることは間違いありません。

テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

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よし

Author:よし
本好きですが、読むのは遅いです。読書メーターやってます。

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