プレゼント 若竹七海

  • 2008/08/02(土) 23:07:10

プレゼント (中公文庫)プレゼント (中公文庫)
(1998/12)
若竹 七海

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久しぶりの若竹七海さんです。若竹さんは、「ぼくのミステリな日常」でデビュー。とっても面白い小説だった印象があります。そして、わたしが若竹さんの中で、一番好きなのは「スクランブル」。わたしは、青春学園ミステリの傑作だと思っています。
さて、この「プレゼント」は、ずっと積読本でした。SNSがきっかけで、いいよと薦められ、読んでみたのですが、なかなか面白かったです。くもざるさん、ありがとう。

ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。トラブルメイカーのフリーター・葉村晶と娘に借りたピンクの子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補。二人が巻き込まれたハードボイルドで悲しい八つの事件とは。間抜けだが悪気のない隣人たちがひき起こす騒動はいつも危険すぎる。 【BOOKデータベースより】

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風の影(上) カルロス・ルイス・サフォン

  • 2007/05/04(金) 07:30:13

風の影〈上〉 風の影〈上〉
カルロス・ルイス サフォン (2006/07)
集英社
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<あの本は、もう何年もまえから、あそこでぼくを待っていた>

1945年、内戦の傷の癒えないバルセロナ。10歳のダニエルは父に連れられ「忘れられた本の墓場」に向かう。そこで「風の影」という1冊の本と運命的ににめぐり合う。この本がダニエルの10年間に影響を与えることになる。

いやー、面白いです、この作品。
冒頭から、ぞくぞくしてきます。1冊の本とめぐり合ったダニエル。そこから、作者と本の謎を追いかけることになります。作者カラックスの数奇な人生、そしてこの「風の影」を追うなぞの男や、うさんくさいフメロ刑事。登場人物それぞれが、作者フリアン・カラックスに絡んできます。

そうした、カッラクスを辿る物語と平行して、ダニエル自身の物語も綴られていきます。
これは「風の影」をめぐる、作者カラックスと偶然手にした本の読者のダニエルの2人の男の物語。
作者に何が起きたのか。徐々に暴かれている過去がダニエルの現在と交差してくるのです。これで面白くないわけがないでしょ。

内戦の傷を抱えながら、当時のバルセロナの町の景色がすごくいいんです。特に朝の描写は最高です。行ってみたい場所ですねー。

さて、本好きにはたまらない設定とミステリーの面白さ。そして、ダニエルの成長譚。さまざまに楽しめます。
そして、それぞれの登場人物の濃さは一体、何なのでしょう。
フリアン・カラックスとダニエルの運命はどう交わるのか。それぞれの登場人物との関係はどうなっているのか。
噂どおりの面白さ。もう1ページからノンストップ本といっていいでしょう。
これは続きを読まなくてはいけない1冊です。