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流星の絆 東野圭吾 

流星の絆流星の絆
(2008/03/05)
東野 圭吾

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東野さんの作品を読むのは久しぶりです。また騙されるんだよなーなどと、反面、期待していたのですが…。ドラマ化もされ、もうすぐ始まります。タイムリーな時期に読むことができました。でも、わたし見るのどうしようか、迷っています。

惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。
「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」
14年後――彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。
「この小説は私が書いたのではない。登場人物たちが作りだしたのだ。」――東野圭吾
息もつかせぬ展開、張り巡らされた伏線、驚きの真相、涙がとまらないラスト。すべての東野作品を超えた現代エンタメの最高峰。【講談社BOOK倶楽部HPより】

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嘘をもうひとつだけ 東野圭吾

嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)
(2003/02)
東野 圭吾

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<嘘を隠すには、もっと大きな嘘が必要になる>

久しぶりの東野さんです。加賀恭一郎シリーズは一作しか読んでいませんでした。数ある積読本から引っ張り出して読みました。東野さんのミステリーらしくて、なかなか良かったです。

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが…。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。【BOOKデータベースより】


この作品集のテーマはタイトルにもなっている「嘘」。犯罪を隠すために、容疑者がつく嘘を、加賀は一つの綻びから解きほぐしていきます。この論理的展開が快感なのです。「ガリレオ」のように科学的な解明ではないのですが、そうですね古いんですが「刑事コロンボ」のような展開かな。一つの矛盾点がどんどん広がり、さらに嘘を隠すために別の嘘が必要になる。そして、容疑者にカタストロフィーが訪れるんです。

ということなので、犯人は冒頭から提示されていますので、犯人当てではないので、その向きが好きな方にはちょっとと思われるかもしれません。前述しましたが「刑事コロンボ」的展開なのですが、コロンボのようなクセは加賀にはありません。あくまでスマートに解きほぐしていくのが、またいい。

収められている作品を紹介してみましょう。
↑の作品紹介にもある表題作「嘘をもうひとつだけ」は、元プリマ・バレリーナの悲哀と誇りを感じさせる作品です。どのように犯行が行われたかが、この作品のキモ。
「冷たい灼熱」…妻を殺した犯人のその動機と真相。そして、息子はどこに。社会問題ともなっているテーマが扱われています。
「第二の希望」…体操でオリンピックを目指す、母子の悲劇を描いた作品です。最後の競技会のシーンが悲しい。
「狂った計算」…冷たい夫を殺すために、仕組んだ罠が予期せぬ展開に。一番、お気に入りの作品です。なぜかといえば「容疑者xの献身」を髣髴させる展開に、感心と驚き。
「友の助言」…この作品集の中では、この作品が少し変わっています。交通事故で入院している友だちを見舞う加賀だが、なぜ事故を起こしたのかということを、解いて行きます。その真実がわかるラストは、とても悲しい。

どれも選りすぐりのミステリーです。そして、どの作品も人間の悲哀と、嘘をつかざるおえない人間の悲しさが見え隠れしています。
『容疑者xの献身』や『赤い指』に繋がる作品集です。
加賀恭一郎シリーズは二作目ですが、続けて読みたくなりました。
東野さんの人間ドラマより、ミステリーの方がより好きだという方にはうってつけの一冊だとわたしは思います。
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予知夢 東野圭吾

予知夢 (文春文庫) 予知夢 (文春文庫)
東野 圭吾 (2003/08)
文藝春秋
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<探偵ガリレオ第2弾。不思議な事件が解き明かされてゆく>

探偵ガリレオ」シリーズ第2弾です。今回も奇想天外なのですが、第1弾「探偵ガリレオ」に比べるとトリックのスケールが小さいですね。しかし、各話の結末は数段のレベルアップ。見事に着地する短編集です。
ドラマ化もされ、次は「容疑者Xの献身」が映画化。でも、原作が好きなんだよなー、わたし。

深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、人気連作ミステリー第二弾。【BOOKデータベースより】


幼い頃からの夢にでてくる女性を思い続け、実現する男の話「夢想る(ゆめみる)」。殺された女は同時刻に窓辺にいた「霊視る(みえる)」。ある時間になると家中が震えだす「騒霊ぐ(さわぐ)」など、奇怪な事件を解決するのは、ガリレオ探偵、湯川学。

前作よりも、パワーダウンは否めない作品ですが、その怪奇な事件性はアップしています。すべてがありえない事件なんですよね。持ち前の科学的根拠をもとに難なく事件を解いてしまう湯川。草薙と湯川のコンビもはまっています。
印象に残った話は、「騒霊ぐ(さわぐ)」。なぜ家が一定の時刻になると震えるのか。湯川の推理がさえますが、読者もある程度想像がつくと思います。ピッタリと当たったのですが、「それはないよなー」と思う作品。

しかし、湯川に言われると、そうなのかと思えてくるから不思議。
東野さんは理工系の大学ご出身だとか。だからこれだけの知識が書けるのですよね。納得してしまいました。この知識だけでも凄い。
今回、笑ったのはお得意の実験。何と草薙が訪れると生徒たちが綱引きをしているのです。これも立派な実験なのです。

前段にも書きましたが、この作品は結末がピタリとはまっています。特に「予知る(しる)」の結末は実にうまい。オカルトなんかない、全ては科学的根拠に基づいていると結論づけるのではなく、実はこの世には不思議な出来事がまだまだあるということを示しているような気がします。
つまり科学の領域は際限がないということを。
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探偵ガリレオ 東野圭吾 

探偵ガリレオ (文春文庫) 探偵ガリレオ (文春文庫)
東野 圭吾 (2002/02)
文藝春秋
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<探偵湯川学(ガリレオ)登場。度肝を抜くトリックの数々>

ドラマ化され、なかなか好評のようですね。
「容疑者xの献身」も映画化だとか。やはり、映像化すると原作のイメージと違ってくるものですね。決して福山さんが悪いといっているのではありません。でもやはり違うような…。以前のものですが再UPします。

帝都大学理工学部の助教授湯川を訪ねるのは大学時代の盟友、警視庁捜査1課の草薙である。謎の殺人事件は全く正体不明。しかし、湯川はその物理学の知識から簡単に解いてしまうのだった。

各章のタイトルが面白いのです。列挙してみると「燃える」「転写る(うつる)」「壊死る(くさる)」「爆ぜる(はぜる)」「離脱る(ぬける)」このタイトルどおりの殺人事件が起こります。

湯川に相談に来る草薙が持ち込む殺人事件は不思議なものばかり。
「突如頭が燃えた」「突然現われたデスマスク」「幽体離脱した目撃者」などなど。
とても不思議な出来事。しかし、湯川にかかるとさも簡単に事件が解かれてゆく。
でもでも、ちょっとそんなバカな…、と思ってしまう事件ばかりなのです。まったく現実性はないのですが、こうした科学や物理学の知識はなるほどと思えてしまいました。

草薙が湯川を訪ねるところが面白い。いつもきまって度肝を抜く実験をしているんですよ。おまけに洗ったかどうかもわからないコップに決まってインスタンコーヒーが出される。そうなんです、湯川の性格がここでわかるんですよね。
このコンビが本当に可笑しいのです。

「燃える」で度肝を抜き、「転写る(うつる)」であ然とさせて、後はなるほどこういうパターンと読めてしまう作品だけど、なぜか癖になります。ありえそうもない話に次はどういう手を使ってくるのかと気になってくる作品なのです。

このシリーズもやはり読まなくては。しかし、頭にでくるのはわたしの場合でんじろう先生なのですね。本当にこういった科学の知識って面白いですよね。なるほどと思ってしまいます。ただ、ストーリーはいけません。この作品はトリックが大きな仕掛けですから。そういう風に読んでください。

それともう一つこの作品のいいところ。表紙のデザインを書かれた塩谷博明さんの絵が非常にいいです。塩谷さんのHPぜひ見てください。いろんな作家さんのカバーをデザインされているとともに、数多くのとってもきれいな作品があります。東野作品の特に文庫版ではおなじみですよね。
そんなこの作品はただ楽しめた作品でした。
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手紙 東野圭吾

手紙 (文春文庫) 手紙 (文春文庫)
東野 圭吾 (2006/10)
文藝春秋
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<Imagine all the peaple Living for today>

ここを始める前のブログからの再UPです。
この作品も重いです。
しかし、ラストで光が…。

弟、直貴を大学に行かせるお金が欲しい。兄、剛志は強盗殺人を犯してしまう。たった一人の肉親、直貴の苦難の人生が始まる。そんな弟を気遣う兄は刑務所から毎月1回手紙を出すが…。

東野作品でこの重さは初めてでした。なんとも辛くて、考えさせられました。
加害者の家族とは…。同じ加害者という十字架を背負って、苦難の道を歩く、直貴。通っている高校での関わりたくない故の、親切。大学に行きたくても経済的に無理なのであきらめざるを得ない現実。
そして、やっと自分の夢を歌手に見出して挑戦する直貴に、仲間からやめて欲しいといわれる。

次から次へと、苦難の道が書かれていきます。その後も、就職活動や好きになった女性への結婚の破綻。加害者ゆえの苦しみが押し寄せます。実に重いのです。
殺人者の弟という事実から、隠れて逃げてしまう直貴。自分がこんな境遇だったらどうするのか。やはり逃げてしまうんだろうなー。しかし、直貴のように強くはなれない。
逃げて逃げて、追い詰められて、生きる事さえ精一杯だろう。いや生きてもいけないかもしれない。だから、兄からの手紙は読まずに捨ててしまうというのも分かる気がします。

今、新聞やニュースでは暗いことが一面になります。バラバラ殺人であったり、飲酒運転であったり、政財界の癒着であったり、被害者と加害者がいつもそこにあります。
ですが、被害者に目をむけてしまうのは当然なことなのですが、加害者の家族に目を向ける事はないとお思います。そんなタブーに、あえて東野さんは挑戦しています。

やっと就職して入った会社の社長は「ここから始めろ」と異動を受け入れろといいます。
正々堂々と事実を受け止め、こつこつとできる事を頑張ると決意した直貴。しかし…。
家族への社会的な制裁(差別)は、やむことがありません。正々堂々と生きる意味を履き違えていると気付くんです。それは自分の立場が被害者になったとき、ある決意が生まれます。兄への手紙も書くことになります。

救いは直貴の側で支えた由実子です。彼女の存在の大きさに気付いていきます。同じ逃げるという体験をしていたんでね。彼女がいたからこそ生きていけたんです。
ラストは泣きました。辛い十字架を背負った兄弟でも、たった一人の肉親の絆は消えないんです。

本当に重い内容です。ちょっと勇気が必要です。でもわたしにとっては、現代の社会がかかえる問題を浮き彫りにしていると思います。この作品を読んで、ニュースを見る目が変わりましたもの。そんな作品なんです。
「想像してごらん…」イマジンのメロディに乗せて哀しみが漂います。しかし、バンド仲間の寺尾が言った「ちゃんと想像してみろよ。差別や偏見のない世界を」という言葉がずっと胸に残ります。

しかし、一つ…。それは直貴がバンドに目覚めていく下り。希望を歌には少し現実離れではないですかね。しかし、これがなかったら、ラストには結びつかないし。分かっているんだけどムムムでした。
しかしいい作品であることは間違いありません。
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夜明けの街で 東野圭吾

夜明けの街で 夜明けの街で
東野 圭吾 (2007/07)
角川書店
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<不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた>

渡部は派遣されてきた秋葉とバッティングセンターで会う。それが始まりだった。次第に親密になる渡部と秋葉。しかし、秋葉には殺人事件の最有力容疑者。もう少しで時効を迎えるというのだが。

東野さんの新作は、何と不倫小説でした。しかし、この不倫小説はどうも中途半端な気がしました。ドロドロでもなく、強いて言うのならベタな不倫小説。
純な恋愛小説ではないので、仕方がないとは思いますが、それにミステリーを絡ませているのですから。

渡部が秋葉と不倫することになって、のめりこんでいく描写が丹念に書かれています。
殺人事件はどう絡まっていくのかなどと、思って読んでいたのですが、期待したほど、絡まりません。むしろ、不倫をする渡部の、心理描写の方に重きを置いてるんですねー。これがわたしにとって、いただけませんでした。
妻も子もありながら、それでも秋葉との仲が深みにはまっていきます。クリスマスやバレンタインデーなど記念日には、友人を巻き込みながら、可笑しいほど嘘をついていきます。

男と女ですから、当然ありなんですけどね。いつまで書くのかなーと思いつつ読んでいました。本当は秋葉側からも読んでみたかったのですけど、殺人事件の容疑者というシチュエーションですから無理なんですよね。

結局、この作品は、男性からの不倫を描いた作品で終わっているのですよね。
秋葉の家族関係も、「不倫」が基で壊れてしまっているんです。そうした殺人事件の容疑者と渡部の心理描写は、さすがだと思います。
しかし、不倫描写が長すぎるんですね。これがベタな不倫小説といった理由です。

しかし、救いは最後の番外編。本編で渡部に忠告する友人の新谷の告白なんですが、これが一番東野さんらしい。
この告白がなかったら、この小説は全く生きなかったような気がします。番外編に救われました。

新刊の度に新しいものに挑戦している、東野さん。わたしは、この1冊を読んで、良かったという気持ちに変わりはありません。
意欲作ということにしときましょう、今回は。
次回作に期待します。

テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

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赤い指 東野圭吾

赤い指 赤い指
東野 圭吾 (2006/07/25)
講談社
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<この家には、隠されている真実がある>

前原昭夫は認知症の母を抱え、妻、息子の四人暮らし。ある日、至急帰ってきてくれと妻から電話がかかる。帰宅するとそこにあるのは、少女の死体。悩みながらも隠蔽しようと決意する昭夫。そこから前原家の悲劇が始まる事に。

重かったです。テーマは親と子。老人性認知症を抱えた親ということで、今や高齢化社会のテーマになり、福祉行政が問われてきているときです。そして、数多くの少年犯罪が起こっている社会の中で、作者はこの作品に挑んでいます。

息子の直巳が犯罪を犯したとき親がとる行動は、死体を遺棄し、息子をかばう事だったんです。明らかに証拠となる痕跡も残し、じわりじわりと追い詰められる夫婦が取った行動は、許しがたいものだったのです。

そして、刑事、加賀恭一郎は家族自身の手で真実を明らかにする事が救済になると、この家族の真実にせまっていきます。
そして驚愕のラスト。

息子の直巳と昭夫、母政恵と昭夫、直巳と妻八重子との関係、政恵と娘の春美。刑事加賀と死の床についている父隆正。育ての親の隆正と松宮との関係。どれもが親と子を描いています。
親が高齢化した時、あなたならどうしますか。この小説は現代社会が抱える、問題を投影し、あなたならどうするのかと問いかけているような気がします。

けっして良い親だとはいえないけど、加賀の父や政恵のように一途に生きてみたいなー。そして、親と子の関係は隆正と加賀の関係ですね。お互いが分かり合える親子の関係。いつまでたっても親は親であり、子は子であるならこんな関係がいいですよね。

テーマは重いのですが、一気読みさせる力量はさすが。帰宅した昭夫が見た死体からノンストップで物語は動き始めます。
ラストは泣かせます。最後の最後まで。
さすが稀代のストーリーテーラー東野さん。いいですね、この作品も。
そうそう、加賀シリーズは現在7作出ているそうなのでおさらいをしなくてはと思っています。

テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

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