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廃墟建築士/三崎亜記

廃墟建築士廃墟建築士
(2009/01/26)
三崎 亜記

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<不思議な建築物をテーマにした4つの話。三崎ワールド全開だが…>

三崎さんの作品の面白さは、日常を描いた別世界の話が多いです。
それも奇想天外で、ある意味皮肉が交じってて、現実の社会の真逆であるとか。
それが、三崎さんの持ち味であると思っています。
この作品は、建物をテーマにした4つの短編集ですが、どれも不思議な話ばかりです。各書評では結構、評価が高かったのですが、わたしは「鼓笛隊の襲来」の方が好きなんです。
さて、その理由は…。

廃墟は現代人の癒しの空間。だが人が住んでいることが発覚し「偽装廃墟」が問題になって…表題作ほか、ありそうでありえない建築物を舞台に繰り広げられる、不思議で切ない三崎ワールド。4編収録。【集英社HPより】

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光/三浦しをん

光
(2008/11/26)
三浦 しをん

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<あの三浦しをんが、圧倒的な筆力で描くダークな小説>

久しぶりに三浦しをんさんの作品を読みました。
「きみはポラリス」以来ですね。恋愛小説や軽妙なエッセイを想像していたら、大間違い。
とんでもなく打ちのめされました。

暴力で人は救えるか。渾身の長編
生まれ育った島が天災に遭い、天涯孤独の身となった信之。しかも彼は愛する幼なじみを救うためにある罪を犯していた。島を離れて二十数年、心を閉ざして生きてきた信之を、過去の秘密が追ってくる。【集英社HPより】

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告白/湊かなえ

告白告白
(2008/08/05)
湊 かなえ

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みなさん、ごぶさたしていました。
わたし的に、なかなかブログに向き合うことができないまま、今日まできております。忙しさもあるのですが、体調不良でリハビリ中というのも、原因です。心機一転、あるところにブログを書きかけてはいたのですが、続かなくて断念。そろそろ、再開しなくてはと思っているのですが、結局、こういうペースで書いていくんだろうと思っています。
ですので、なかなか、UPできませんが、どうぞ見捨てずによろしくお願いします。
ということで、トラキチさんのネット復帰が、きっかけでした。

では、昨年、読書界に彗星のごとく現れた期待の作家、湊さんの話題作「告白」です。

我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。【双葉社HPより】



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鼓笛隊の襲来 三崎亜記

鼓笛隊の襲来鼓笛隊の襲来
(2008/03/20)
三崎亜記

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<赤道上に、戦後最大規模の鼓笛隊が発生した>

ミャンマーで大型のサイクロン襲来。大きな被害があったようです。そんな時に読んだこの作品。何だか、不思議な感覚でした。相変わらずの、三崎マジックというか、三崎ワールドですね。何とも奇妙で不思議な味。こういう奇想的な小説も結構好きなんですけどね。さて今回の、三崎さんは…。

戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか――。表題作ほか書下ろし1編を含む全9編。眩いほどに不安定で鮮やかな世界を見せ付ける、贅沢な傑作短編集。『となり町戦争』の著者、1年4カ月ぶり待望の新刊!【光文社HPより】


冒頭から、強烈な印象を残しますね。台風を鼓笛隊に置き換えているんですが、これが何とも可笑しくて、結構強烈な印象を残すんですね。戦後最大の鼓笛隊って何やねんとツッコミを入れてしまうんです。とにかく、鼓笛隊がやってくるんです。そんな中で、ある家族を取り上げているんですが、この家族のお婆さんが経験から、家族を守ってくれるんですね。そして、おばあさんは言います。
「鼓笛隊ってのは、音だけじゃないんだよ。心そのものに響いてくるんだからね」
そして、鼓笛隊は通り過ぎていくんですが…。

「彼女の痕跡展」は、ある日ギャラリーでの展覧会に遭遇した私。タイトルは「彼女の痕跡展」。そこにあるものは、かって、私が愛した音楽や服が展示してあるのだが、私には、なぜここにこうした物があるのかがわからない。そして、記憶を失っていることに気付く。不思議な世界です。ちょっと、怖い話でもありますね。そして、記憶とは何なのかを考えさせられます。ギャラリーの案内役の女性が言うんですね。
「見ているのに、見えていないものって、案外たくさんあるのかもしれませんね」
不思議な余韻の残る作品です。

わたしの最もお気に入りは、「遠距離・恋愛」なのです。この話は、タイトルどおりの遠距離恋愛を扱った作品なのですが、その設定がすごい。未来はひょっとして、こういう風に変わるかも。
『シャングリ・ラ』(池上永一)を読んだ方なら、こういう設定もうなずける。

その他、『覆面社員』『象さんすべり台のある街』『突起型選択装置』『「「欠陥」住宅』『同じ夜空を見上げて』を所収。どの作品も、奇妙で不思議なお話です。そして、現代社会への皮肉も入っています。
今回の大きなテーマは、「記憶」かな。記憶の話が多かったような。何とも希薄で危うい記憶。忘れることって、悲しいし切ない。しかし、どこかに留めようとしたい。だから、作家さんは本を書いたり、わたしはこんなレビューを書いたりする。人間の記憶って切ないですね。そんな作品が多かった気がします。
気になるのは『突起型選択装置』のボタン。一体なんなのでしょう?気になるなるなー。

三崎ワールドの何ともいえない世界を今回も満喫。
楽しめますよ、この作品。
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神様ゲーム 麻耶雄嵩 

神様ゲーム (ミステリーランド) 神様ゲーム (ミステリーランド)
麻耶 雄嵩 (2005/07/07)
講談社
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<ぼくは神様なんだよ。衝撃的な結末に呆然>

子供も大人も読めるミステリーが売りの「ミステリーランド」。しかし、これは子供には読ませたくない本です。それほど、衝撃的。おまけに誰も救われない話。しかし、この作家の凄いところは、ミステリーとしての面白さが十分に解っている作家さんなのです。

猫を殺すと事件が続発する中。芳雄は、転校生、鈴木君と知り合いになる。奇妙なことに鈴木君は「ぼくは神様だ」と名乗る。そして、猫殺しの犯人を探す中、親友の英樹が隠れ家の井戸で発見される。果たして犯人は誰なのか。

いやー、こわい。これは子供にはいかんでしょう。ショッキングなシーンも連続です。特に英樹の死あたりから、ぞわぞわと恐怖が押し寄せます。
よせばいいのに、鈴木君に犯人に天誅を頼んでしまう。そして、天誅が下ったのは誰か。怖くても真相が早く知りたい。そう思えてくるから、不思議です。
これがこの作家の仕掛けた罠なんですよね。

猫殺しがいつしか、殺人事件に変わっていきます。猫殺しは序章にしか過ぎなかったのですね。
そして、この作家、各章のタイトルに仕掛けを作っています。公表していいかなー。
ネタ晴らしになるので、やめましょう。ぜひ、本作品で確認してください。

冒頭からいろんな仕掛けと伏線がはられています。
これは、公表しちゃいましょう。「誕生日にいつも消せないケーキのロウソクの灯」が、ポイント。
上手いなー、この作家。ミステリーとして、久しぶりに堪能させていただきました。

しかし、何度もいいますが、子供にはちょっとショッキングかなー。動機も真相もあまりに衝撃的。
おまけに残酷なシーンだし。これでもかこれでもかと書かれては、子供にはいけないでしょう。
そして、ラストはもう一つの破壊=カタストロフィーが訪れます。

この破壊的な作家さん。最近、新作が出ていませんが、どうしたのでしょうね。この作家さんの作品は、ちょっと勇気が必要ですが、癖になる面白さです。
大人は読んでみる価値在りですので、ぜひぜひ。
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銀座開化おもかげ草紙 松井今朝子

銀座開化おもかげ草紙 (新潮文庫 ま 32-1) 銀座開化おもかげ草紙 (新潮文庫 ま 32-1)
松井 今朝子 (2007/09/28)
新潮社
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<人が変わると、街が変わる。街がかわるからこそ人が変わる>

10月発売の文庫作品なのに、画像がないのはなぜ?売れすぎて、在庫ないのかなー、ひょっとして。
松井さんは、ご存知「吉原手引草」(未読)で直木賞を受賞されました。その作品群については定評があったのですが、わたしは初読み。
これが、思いのほか良くて、感激しました。しかし、久しぶりの時代小説のレビューなので、上手く書けるかどうか…。

久保田宗八郎は、ある事件から逃げるように、蝦夷に逃げていたが、5年ぶりに江戸から東京に帰ってくる。街は変わりつつあるが、士族であった自分の誇りを捨てられず、居場所を探している。そんな時、兄の依頼で銀座煉瓦街で暮すことに。個性ある人たちに囲まれつつも、あの事件のあの男の影が、つきまとう。

実はこのシリーズ、わたしは1作目だと思っていたのですが、幕末の事件のことが語られる「幕末あどれさん」(未読)がシリーズ第1作であるらしい。そんなことを知らずに、読んでも話に入り込むことができました。
それほど、味があるのです。

設定がいいですね。御一新(明治維新)から7年。街も変わりつつある東京。そんな中で銀座の煉瓦街に暮すことになる宗八郎。宗八郎の視線で街の変わりぶりが語られる。ガス灯が敷かれ、店が立ち、食べ物が変わる。人の心も変わりつつある。
そんな中で変わりきれないのが、元武士、宗八郎。上野の彰義隊討伐戦の時に出会ったある男から、逃げているのです。
しかし、自分の心の中で、武士の誇りがあり、また舞い戻ることになるのですが…。

煉瓦街周辺に住む人物がたちがいいですね。戸田の若様。薩摩っぽの市来巡査。元与力の原。一緒に暮している、比呂。そして、宗八郎を慕う綾。実は解説で知ったんですが、かなり有名な人もいるんですね。
そんな彼らが関わる事件なんですが、最後に、宗八郎はある決心をします。

いいなー、この展開。もちろん、涙を誘われる話ばかり。「雨中の物語り」で涙、涙。この話のラストで
「物語の中で人は永遠に生きる」
と語られます。上手いです、松井さん。しびれました。

どうやら続編「果ての花火」も刊行。これは読まなくては。
そして、松井今朝子という作家をこれからも読まなくてはいけないよなー。
西南戦争まではこのシリーズ、書いてくれると信じています。時代を背景にした物語をきっと書いてくれるにちがいない。
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夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦 (2006/11/29)
角川書店
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<御都合主義でもいいじゃん!なむなむ!>

京都の大学に通う私は、後輩に一目ぼれ。夜の先斗町、古本市、学園祭。偶然を装い、彼女を追うが微妙なすれ違い。ただ外堀をうめるだけの日々が続くのか。

噂の作家さん、初読みです。
なんなんだ、これは。驚きとなれない文章に四苦八苦。時間がかかってしまいました。
しかし、内容は青春奇想小説といいましょうか。やっぱり驚きの一冊でした。

まず、先輩と後輩の二人の視点で物語は交互に語られていきます。なぜ、交互にしたのかは最終章までたどり着いたとき、分かるんですよ。追えども追えども、微妙なすれ違いをしてしまう、先輩と後輩の黒髪の乙女。この黒髪の乙女が、今や貴重な超天然少女なのです。

設定がいいですよね。この黒髪の少女が結婚式の二次会が終わり、夜の先斗町に繰り出すところから、物語が始まるのですが、そこでの出会う人たちがおかしい。錦鯉を愛する東堂さん、美女ではあるが大酒飲みの羽貫さん、いつも浴衣姿の樋口君、そして謎の老人・李白さん。とっても不思議で魅力的な人たちなのです。
その他に詭弁論部に閨房調査団など、何ともいえないおかしさなんですよ。そんな人たちが起こす事件とそれに関わっていく黒髪の乙女と、影から追い続ける私。可笑しいやら悲しいやら。

京都が舞台でちゃんと四季があるというのも、成功ですね。わたしは夏が好きですね。古本屋の神様が古本について、講釈するところなぞ、ワクワクして読んでしまいました。
京都だからこそこうした奇想の数々が浮かぶのかなー。奇想だけではなく、ちゃんと恋愛小説の形もなしていて、読後も爽やかなんです。

それにしても、お友だちパンチを繰り出し、「こうして出逢ったのも、何かの御縁。なむなむ!」と祈る黒髪の乙女の可愛さといったら…。貴重キャラかもしれません。本当に面白くてバカらしい小説です。

しかし、今や大人気の森見さん初読みも、この独特の文章に慣れるまで苦労しました。しかし、ファンタジーがあまり得意ではない、わたしもいつしか引きずり込まれて、最後まで読んだ作品でした。次の作品も読んでみようかなー。
プロフィール

よし

Author:よし
本好きですが、読むのは遅いです。読書メーターやってます。

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